後輩女子的。chapter3【Dr.STONE】 (ページ11)

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データ100 ページ11

ゲン「後悔してる？」

『よくわかりません。してるといえばしてるし、してないといえばしてない、かな………でも、なんかすっきりしました！』

恋愛作品でみるような爽やかな笑顔。目の下に寝不足を示す青色がかった隈があったが、その笑顔には一切の穢れも見えなかった。Aが小さく息を吐き出すのを見たゲンは「そっか」と優しい笑顔を浮かべる。釣られてコハクも同じ顔になった。

ゲン「まあ最終的にどうしたいかAちゃんが決めないとね」

『……はい』

ゲン「頑張ったんじゃない？」

コハク「あぁ、私もそう思うぞ」

『……』

ゲン「......」

『……わたし、がんばれました？』

ゲン「うん」

告白した時、恥ずかしくはなかったと言っても緊張はしていた。心臓がバクバクとうるさかったのを覚えている。もしかしたら単純に怖かったからあの場から逃げ出してしまったのかもしれない。胸の内にある気持ちを伝えるのがこんなに緊張することだとは思わなかったのだ。世のカップルはこんな試練を乗り越えていると考えたら凄いとしか言えない。

長い髪が影を作っておりその表情は読めないが、橙色の隙間からきゅっと結んでいる口が見え、コハクは自然とその背中に手を回した。ゲンも続いてAの頭に手を置いて撫で始める。しばらくそんな時間が続いた。

『ありがとうございます。話してよかったかも』

コハク「ハ！他でもないAのためだからな！」

ゲン「これくらいどうってことないよ♪」