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コハク「それで千空の誕生日はいつなのだ?」
Aからしたらそれが分からないことが1番気がかりではある。いかんせん情報が全くといっていいほど無いため、計算しようにも出来ないのだ。
『(うーむ……)』
ゲン「今日の時点で千空ちゃんの生きてた日数は6268日。石化を解いた日は5738年4月1日だよ」
『何で知ってるんすか。おかげで助かりますけど』
ゲン「誘導尋問したからね〜」
コハク「あの質問にはそういう意図があったのだな」
なるほど、ゲンはその情報を持っていたからなんとなくの予想はついてたのか。
うるう年とかの影響で若干の誤差が出るかもしれないがやってみるしかない。
千空が石化を解除したのが5738年4月1日
今日5740年1月1日時点で6268日
石化解除してからは今日までで640日
ということは石化前生きてた日数は5628日
石化した日がXX年X月X日だからおそらく
『.........1月4日?』
ゲン「俺と同じ意見♪」
首を傾げて答え合わせを頼むAにゲンは二本指で丸を作って返す。そしていぇーいと2人でハイタッチをした。スイカもやりたいと可愛くお願いされたのでスイカともハイタッチした。
『計算に時間かかりすぎましたね。つっかれた』
ゲン「それでも速いけどね。暗算だったし」
スイカ「お疲れ様!なんだよ!」
ゲン「で、プレゼント、コハクちゃん達にわかるように言うと贈り物?かな。それに天体望遠鏡なんてどう?」
『よきよき。私小学生の頃自由研究で作ったことあるので、少しは望遠鏡の作り方覚えてますよ』
ゲン「それは助かっちゃう♪」
『といっても虫眼鏡何枚か重ねただけのしょっぼいやつっすけど』
コハク「出来がどうであれ、そのぷれぜんととやらは気持ちが大事だと私は思うぞ」
ゲン「その点は大丈夫だね」
『……ゲン、最近意地悪になりましたよね』
ゲン「そんなことないよ〜」
明らかに面白がっている表情にAは苦い顔を返す。彼女の言う通りゲンがからかったりしてくる頻度がだんだんと増えてきている。理由としては前にも言っていた通り、2人がくっついてくれた方が面白いから。
ゲン「(ま、2人のためってのもあるけど)」
ゲン「みんな〜ちょ〜っとに聞いてよ。素敵な話があるんだよ〜〜♬」
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作者名:ゆま | 作成日時:2023年8月8日 12時