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ゲン「やっ といなくなってくれたね〜石神村から千空ちゃんがさ〜〜〜」
『あらゲっっっっっスい顔。悪役顔負けっすね』
ゲン「ゲスいのとこ強調して言ったね」
久しぶりに見た気がするゲンの悪い顔。千空たちが出ていったのを見たとたんこの顔だ。ちなみに千空、クロム、マグマの仲良し探検隊トリオは灰重石を探しに洞窟へ。重い灰重石を採るには力が居るとのことでマグマも同行することに。仲良しという部分には突っ込まないでくれるとありがたい。きっと村人全員が疑問に思ったことだろう。
ゲン「Aちゃんって千空ちゃんの誕生日知ってる?」
『残念ながら知りませんよー聞いても教えて貰えなかったんす。無理に聞くのもよくないかなーって』
ゲン「Aちゃんでも知らないのね」
コハク「今その話をするということは千空の誕生日がもうすぐなのか?」
ゲン「俺の予想が正しければだけどね」
スイカは顔を輝かせ、「スイカも千空の誕生日をお祝いしたいんだよ!」と両手を広げて賛成する。その可愛らしい行動に癒されていると、不意にゲンがAの顔を覗き込んだ。
ゲン「Aちゃんも祝いたいよね」
『そりゃあ......って疑問符つけてくださいよ』
スイカ「なんだかAが嬉しそうで可愛いんだよ」
ゲン「そりゃあ好きな人の誕生日を初めてお祝いできるんだもんね〜」
好きな人、の部分を強調された。ゲッスいって言った時の仕返しか?
「Aって千空のことが好きだったんだよ!?」と顔を赤くさせるスイカ。「私はなんとなく分かっていたぞ!」とコハクは腕を組んでドヤ顔を見せる。何故分かったのか聞くと、Aを見ていたらなんとなく、勘だ、とのこと。女の勘というやつはたまに怖いくらい当たるからな。
別にバレても特に問題はない。コハクにはAから相談しようかと考えていたところだ。千空にさえ知られなければいい。その点この3人は大丈夫だろう。反対にクロムには教えない方がいいかもしれない。隠し事だとか嘘とか苦手そう。
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作者名:ゆま | 作成日時:2023年8月8日 12時