不釣愛２ [藤原愁] (ページ22)

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第六十八話　報告ページ22

剣城「…で、話って？」

『…私、愁と付き合うことになりました。先輩方には迷惑はかけないようにしますが、一応報告をと思いまして』

剣城「じゃああの噂は本当だったんだ」

春永「いつから？」

『昨日からです』

夏目「えぇ！？最近の話だったの！？」

秋本「…てっきり今まで隠していたけど、バレちゃったのかと思ってた」

神薙「どっちから告白したんですか～？」

神薙先輩が、マイクを持つような手を私に向ける。インタビューのつもりなのだろう。

『それが、最初に好きと言ったのは愁ですが、付き合ってと言ったのは私なんです』

春永「それじゃあ・・・藤原君から？」

夏目「いや、Aでしょ？付き合ってって言ったなら…」

冬野「でも、好きだと告白したのは藤原君なのでしょう？」

神薙「う～んどっちなんだろう？」

・・・というか、どっちからってそこまで重要なのだろうか？私は特に気にしていないので、先輩たちの意見に従おう。

剣城「まぁどっちでも良いわよ。無事に付き合えたなら」

『県大会まで時間が無いので、これまで通り弓道に私情は持ち込みません！ご指導よろしくお願いします！』

これまでのお詫びを含めて深々と頭を下げる。

剣城「…そうね。予選以降少し弓道に対する意識が薄れているわ。2年生も同様、県大会本線まであと少しだから、気を引き締めて稽古するわよ！」

一同「「「「はい！」」」」