成長 ページ47
桃side
桃「だいき行くで〜」
赤「はーい！」
今日から一週間、俺は北海道へ出張。
だいきは桐山さんのお家にお泊まり。
出張の事を伝えた時、寂しそうな顔をしながらも、
のんちゃん頑張って！って言ってくれた。
ほんまに成長したと思う。
空港まで流星が送ってくれるらしくて、
神山さんを乗せてからうちに来る。
玄関の鍵を閉めて、忘れ物がないか最終確認
もちろん、だいきの荷物も。
桃「よし、忘れもんないな」
赤「ぎゅーは？」
桃「ふふ、忘れてた！」
赤「わー！」
手を伸ばすだいきを持ち上げれば楽しそうにニコニコ。
頭を撫でていると、一台の車が家の前に止まった。
青「だいきくん、望！」
赤「あ、りゅせ！！」
トランクに荷物を積み、
後部座席のドアを開けると、神山さんが。
緑「おはよう」
桃「おはようございます」
赤「かみちゃ！」
緑「ふふっ、おはよう」
青「じゃ、出発すんで」
途中で託児所に寄り、だいきを預ける。
桃「おはようございます」
橙「おーみんな揃って笑」
赤「あきと、きょうからおねがいします！」
橙「よし、任せな！」
橙「もんちと流星はなに？笑」
緑「久しぶりやから、顔見せに来た」
橙「望が死んでた時に会ったやん笑」
あ、そうそう。一つ変わったのが、
桐山さんが俺の事 望 って呼ぶようになったこと。
なんか、気分らしい。笑
青「俺は……理由なし」
橙「ひゃはっ、流星らしいわ笑」
もう少しみんなで雑談していたかったけど、
桐山さんも仕事があるし、俺らも時間無いから解散。
桃「だいき、元気でな」
赤「うん！みんなばいばい！」
名残惜しい気持ちを抑え車に乗り込み、空港へと出発する。
桃「ああああ、暫くだいきに会えんやん、、」
緑「え、のんちゃん泣いてんねんけど」
青「だる」
桃「はぁ！？」
慰めてくれる人は誰一人居らんってわけか。
緑「まぁ一週間なんてあっという間やし、頑張ろ？」
桃「………神山さぁん！」
緑「うわ、鼻水！きったな！」
わいわい騒いでいたら、いつの間にか空港へ到着していた。
青「っし、じゃあ行ってらっしゃい」
桃 緑「ありがとう」
流星に見送られながら
俺たちは飛行機に乗り込み、北海道へ向かった。
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作者名：ヨン | 作成日時：2021年12月16日 14時
