検索窓
今日:16 hit、昨日:23 hit、合計:113,032 hit

ページ30

桃side






神山さんと中間さんと三人でテーブルを囲み、お昼休憩。







話題はだいきくんのこと。











黄「照史が託児所に新しい子来るって言ってたけど、

小瀧の子やったんか」





桃「なんか、世界って意外と狭いなぁっていうか…」





黄「ほんまやな笑」






緑「しかも中間さん、濱ちゃんのお店行くんすよね?」






黄「めっちゃ行く。常連やもん」






桃「えぇ、みんな顔見知りやないですか……笑」












偶然なんか、必然なんか…って三人で笑いあってた時、







俺のスマホが鳴った。






表示された名前は、桐山さん。






ふとだいきくんの顔が浮かんだ。






何となく胸騒ぎがして、急いで席を立つ。









桃「出てきます、すみません」




緑「全然ええよ」










電話に出れば、聞こえてきた焦りの声と、小さな泣き声。







橙『あ、出た!良かった…。仕事中やった?』





桃「いえ、今は休憩中です。何かありました…?」





橙 『だいきくん、小瀧くんが居なくなってから


ずーっと泣きっぱなしやったんよ。


今は落ち着いたけど、呼吸苦しくなるまで泣いてもうて』










あぁ、やっぱり朝の涙は 行きたくない のサインやったんや。










桃「そうやったんですね。すみません…。


仕事終わったらすぐ迎え行きます」





橙 『小瀧くんの職場、オーナーって淳太くんやんな?』





桃「あ、そうです」





橙 『さっき小瀧くんのこと早く上がらせてって


メールしたんやけど…』









流石桐山さん、仕事が速い。








中間さんに確認する為に 部屋へ戻ろうとすると、






ドアに寄りかかってこっちを見ていて、






グーサインを出してくれた。












…………………見た?何今の、かっこよ…。







桃「すぐ向かいます」



橙 『待ってます!』



















緑「はい、行ってらっしゃい。また明日な」




黄「お疲れ様、気を付けて」











いつの間にか荷物を纏めていてくれた神山さんと、






何事も無かったようにコーヒーを飲んでいる中間さん。














二人に見送られて、職場を後にした。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (171 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
359人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ヨン | 作成日時:2021年12月16日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。