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桃side



ハプニングもありつつ、何とか完成したオムライス。

だいきくんは、さっきのこともあってか、すぐにでも泣きそうな顔をしていて。



桃「だいきくん」

赤「……なぁに?」

桃「怒らないから教えて?さっき、何しちゃったん?」

赤「……」



俯いたまま、何も話そうとしないだいきくん。

まぁ多分、あの辺いじってて落としたんやろうけど。


赤「ごめんなさい…あそこでっ、あそんでてっ…!」


またポタポタと零れる涙。


桃「おいで」



大人しく俺の腕の中に収まるだいきくん。怒りの気持ちはどこかへ行ってしまった。



桃「俺もちゃんと言わんかったから。ごめんな?危ないから勝手に触ったらあかんで?」



赤「うんっ、うん…ごめんなさい……」

桃「よしよし、謝れて偉いで。急に落ちてきて怖かったな?」


だいきくんの身長からは見えない位置にあったから、急に落ちてきたら怖いだろう。



赤「怖かった…。のんちゃんごめんなさい」

桃「もう大丈夫。お腹すいたやろ?はよ食べよ」

赤「たべる……」


だいきくん用に少し小さめに作ったオムライス。


目をキラキラさせて。めっちゃ可愛い。笑



赤「いただきます!」

桃「いただきます」

赤「……のんちゃ、?それなぁに?」

桃「ん……?スプーン…やで」

赤「どうやって使うん?」

桃「……えっ、」





驚いた。ほんまに、だいきくんの親はどんな教育してきたんやろうって。


まぁ、寒い夜に半袖着させて外に放っておくくらいやから、相当な親やったんやろう。




桃「ここを持って、こうやって掬って食べるんやで」

赤「わぁすごい!いただきます!」


そこからだいきくんはあっという間に食べ終え、まだ食べていた俺のオムライスを食べたいと頬張り、お腹がぽんぽんしとる。


桃「だいきくん、お風呂入ろう」

赤「はいる!」




これまたびっくり。服を脱がせただいきくんの背中には火傷や傷の跡。


お湯を嫌がったのも納得がいく。




桃「この温度はいけそう?」

少しぬるま湯にして。

赤「うん!」



シャワーをかけている時に暴れ回るから、俺の顔に水が飛ぶ。



桃「だいきくん大人しくして」

赤「はぁい、…」


ちょっとしょんぼり。可愛すぎるて。

ぱぱっと洗い終えて、脱衣所へ。






桃「あ、こら待ちなさい!」

赤「えへへ!」



子ども特有なんか?拭き終わってない身体で走り回るの。

すぐ捕まえて拭いてやった。

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作者名:ヨン | 作成日時:2021年12月16日 14時

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