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桃side
次の日。
だいきくんからのSOSに気付いた俺は、
中間さんに電話をかけ、休みを貰った。
今は朝の9時。
カーテンの隙間から覗く太陽で目を覚ました。
いつも早起きのだいきくんが珍しくまだ寝ている。
回転しない頭でぼーっとだいきくんの寝顔を見ていたら、
パチッと目が開いた。
桃「おはよう」
赤「ん……おはよ、」
小さく伸びをして、また寝る体勢へ。
桃「ふふ、まだ寝る？」
赤「のんちゃ、」
呟くように言い、俺の胸元へと寄ってきた。
覆うように抱き締めれば、頭をスリスリしてきて。
桃「かわええなぁ……」
まだ眠いからなのか、体温が高いだいきくんのお陰で、
俺にも再度睡魔が。
今日は思う存分だいきくんと居よう。
あと少しだけ、夢の中に。
赤「…ちゃ、のんちゃ！」
桃「ん、だいきくん…」
赤「おもい、！」
見ればだいきくんの小さな身体に俺の腕がぼーんと。
桃「んー、ごめんな？」
赤「ふん」
こんなんで拗ねるのも、また可愛らしくて。
つい腕の中へ引き寄せてしまった。
赤「わっ、はなして、いまおこってる！」
桃「何したら許してくれる…？」
赤「………………………ってよんで……」
桃「ん？聞こえんかった」
赤「だいきってよんでや！！！」
桃「え、……」
赤「…っ、もうええ」
また拗ねてしまって、反対側を向いてもうたけど。
桃「だいき」
赤「っ、やめてや…」
自分で呼んでって言うたのに。
真っ赤に染る耳をツンってすれば、
布団の中に頭を隠してもうた。
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物語の中で、いつか
だいきくん 呼びを だいき に変えたいと思っていたので、
このタイミングで変えたいと思います。
小瀧くんだけ だいき 呼びです。
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作者名：ヨン | 作成日時：2021年12月16日 14時
