正体は ページ10
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早速連絡先を交換しよう、というところで及川さんがケータイを見て明らかに「げっ、」と呟いたので少し驚く。
『なにかありましたか？』
そう覗き込むと、
「…いやぁ、恥ずかしい話なんだけど、夜中の三時とかに俺、寝ぼけて岩ちゃんに電話しようとしたのかも」
別にそれはそれで岩泉さんには迷惑かもしれないけど…
『しようとしたのかも…ってことは』
「…知らない番号にかけてたっぽいデス」
「お前やっぱクソだな」
岩泉さんからの罵倒もあり、しゅんと小さくなる及川さん。
なぜそこで電話帳の人物から電話をかけようとしなかったんだ…と言いたかったけれどそこは飲み込む。
わざわざ番号打ち込んだのか…本当に寝ぼけてたんだな、及川さん。
…いや待てよ、夜中の三時？
なんか気になって着信履歴を探ると、夜中の三時ぐらいに一件、知らない番号からの着信があった。
え、そんな偶然あるのか？
恐る恐る聞いてみる。
『…あの、及川さんってまさかこの番号じゃないですよね？』
着信履歴の表示されている画面を及川さんに向けた。
「…080…＊＊＊…そ、そう！これ俺の！」
及川さんは、驚きと同時に数十年ぶりかにタイムカプセルを開けたかのような少年のキラキラな目をしている。
内心私も驚きを隠せずに興奮していた。
まさか、そんなこと思わない。
「どれ、見せてみろ」
岩泉さんにも画面を見せると、
「あー、確かにこりゃ間違えるかもな
俺の番号とそっくりだわ」
岩泉さんの番号と比べて、下三ケタしか変わらないらしい。しかも似たような数字の並びだった。
「わ！すごいねAちゃん!!
偶然っていうより運命「クソ川」…ナンデモナイデス」
チャラチャラしたノリの及川さんに対して、私も今回ばかりはなんだか楽しくなってしまった。
『じゃあ、これ、登録しますね』
「お、了解！
俺もこのまま登録しちゃうね〜」
歩いたり、立ち止まったり、笑ったり。
なんやかんやで遅刻しそうな時間になってしまい、結局三人揃って競歩みたいになった。
ラッキーアイテム
ハミチキ
相性バッチリなキャラ
及川徹
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yum(プロフ) - 明花ーめいかーさん» コメ共に勿体無いほどのお褒めの言葉ありがとうございます!!とても嬉しいです!!更新ペース遅くなってしまうこともあるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします(*^^) (2018年4月5日 10時) (
レス) id: d2a45babe5 (このIDを非表示/違反報告)
明花ーめいかー(プロフ) - コメント失礼致します！お話の書き方がとてもとてもお上手ですね…！内容も続きが気になるようなもので素晴らしい作品だと思います！お気に入り失礼登録します！今後も無理のない程度に更新頑張ってください！応援しております.*。 (2018年4月5日 10時) (レス) id: 7724177e8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yum | 作成日時：2018年4月5日 1時
