また今度 ページ7
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保健室の先生にお礼をして、及川さんと保健室をあとにした。
私の少し前でるんるんと音符でも出てそうな勢いで歩いている彼は、どういうところで主将という役割を任されたのか、ポジションは何なのか…色々な意味で気になっている。
後ろ姿を見つめていると、突然振り返って
「そーだ！下の名前、なんだっけ
あの時みんなの動きから色々考えてたからあんまり覚えてなくて…ごめんね？」
『あ、いえ全然大丈夫です。
むしろ集中している時にすみませんでした、
名前は、Aです』
そっかそっか〜、と再び及川さんが歩き出す。
まだ入学して間もないため、どこに向かっているかもよくわからず、ようやくわかるところに着いた。
昇降口だったのだが、そこには私のカバンとまだ新品も同然のブレザーがあった。
「荷物勝手に運んできちゃった☆
今日から見学してもらいたいところだけど、倒れたならは帰って安静にしてもらわないと!!
一応うちのマネちゃん(仮)、だからね☆」
語尾に☆がつくほどの軽いノリの喋り方は、どうにかならないのかな…
先輩だからそんなこと言えないけど、まぁ、ちょっと話していて面白い。
『今日は、本当にありがとうございました。
また今度、見学のことでお話お願いしますね』
「うんうん、よかった〜!!
見学に来てくれるだけでも及川さん本当に嬉しいよ…」
なんだかしみじみと言われて突然恥ずかしくなる。
「あ、一人で帰れる？
もしダメそうなら駅まででも送っていくけど…」
わざわざ近いところの高校選んだぐらいだから、学校から家まで二駅で着いてしまう。
『いえいえ、私家近いので大丈夫です。
それじゃあ、連絡待ってますね』
よいしょ、とカバンを持ち上げて、ちょっと暑かったからブレザーは腕で持った。
窓から見える空は、いつの間にか日が暮れて、向こうの方はオレンジがかっているものの、ほぼ黒に染められている。
ローファーのつま先をトン、とついて、及川さんの方をむいた。
ひらひらと手を振っている彼は、
「じゃあまたね、Aちゃん」
途端に心臓が跳ね、鼓動が乱れる。
よくよく見たらってか普通にイケメンだし…
顔は直視できず、失礼します、とだけ言って急ぐように外へ出た。
『これでいいのかなぁ…』
そんな呟きは、だんだんと暗くなる空間に吸い込まれていった。
ラッキーアイテム
ハミチキ
相性バッチリなキャラ
及川徹
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yum(プロフ) - 明花ーめいかーさん» コメ共に勿体無いほどのお褒めの言葉ありがとうございます!!とても嬉しいです!!更新ペース遅くなってしまうこともあるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします(*^^) (2018年4月5日 10時) (
レス) id: d2a45babe5 (このIDを非表示/違反報告)
明花ーめいかー(プロフ) - コメント失礼致します！お話の書き方がとてもとてもお上手ですね…！内容も続きが気になるようなもので素晴らしい作品だと思います！お気に入り失礼登録します！今後も無理のない程度に更新頑張ってください！応援しております.*。 (2018年4月5日 10時) (レス) id: 7724177e8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yum | 作成日時：2018年4月5日 1時
