眩しすぎて ページ4
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…とうとう来てしまった。
目の前には体育館の少し古びた感じの金属の扉が立ちはだかっている。
これって勝手に入っていいのかな…？
色々な葛藤をしながらもじもじとしていたら不意に後ろから声をかけられた。
「えぇっと……あー何とかさん？」
なんだか聞いたことのあるようなないような…
振り返るとそこにはあの国見くんが立っていた。
既にジャージ姿で、肩には重そうな大きいショルダーバッグを提げていた。
『あ、国見くん…だよね
及川さんって人から放課後来てね〜って言われちゃって…入っていいのかちょっと迷ってました』
「ふーん、まぁいいや。入りなよ」
『ありがと、大人しくギャラリーにいます』
「よろしく、もしまだ及川さんがいなかったら退屈かもしれないけど」
想像通り、気だるさはあるものの普通に優しい男の子って感じだ。
ガラッと音を立てて開いた扉の向こうでは、部員達が部活の準備をしている。
キィキィ、と鳴る金属音。
ダンダン、と鳴るボールの音。
キュ、キュ、というスキール音。
その音を聞きながら体育館の隅の方を歩いて、ギャラリーへ行く階段を登っていた。
全部、全部。
この感覚が久々過ぎて、昨日の見学とは何かが違う。凛がいないから？
凛の様子を見ることも私の救いになってたんだ。ダイレクトに現実を突きつけられて、こんなにも動揺して。
余計なことばっかが頭によぎる。
やっぱりちゃんと断ろう、申し訳ないけれど、及川さんが思ってるほど優秀な人間じゃない。
ギャラリーに着いて、近くにあったイスに腰掛けた。
もう治ったはずの怪我が、チクチク痛んでと私の心を苦しめた。
なんだか気分がよくない…呼吸が荒くなっていく。
額にも変な汗が伝う。なに、これ。
《ほら、やっぱり。
君は弱い。もう一度、なんて無理なんだよ。》
また誰かが私の中にいる。
ひどくマイナスな私が。嫌いな私が。
ほんとにやばい、かも。
拒否反応とかって言うのかな、これ。
凛でも連れてくればよかった。
そうすればまだマシだったかもしれないのに。
もうこのまま意識を手放してしまおうか、
そうだ、それだったら楽になれる。
「Aちゃん…ってちょ!?
なになになに、どうしたの？
具合悪かった？熱あるのかな？」
助かった…気の緩んだところで、私は本当に意識を手放してしまったらしい。
ラッキーアイテム
ハミチキ
相性バッチリなキャラ
及川徹
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yum(プロフ) - 明花ーめいかーさん» コメ共に勿体無いほどのお褒めの言葉ありがとうございます!!とても嬉しいです!!更新ペース遅くなってしまうこともあるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします(*^^) (2018年4月5日 10時) (
レス) id: d2a45babe5 (このIDを非表示/違反報告)
明花ーめいかー(プロフ) - コメント失礼致します！お話の書き方がとてもとてもお上手ですね…！内容も続きが気になるようなもので素晴らしい作品だと思います！お気に入り失礼登録します！今後も無理のない程度に更新頑張ってください！応援しております.*。 (2018年4月5日 10時) (レス) id: 7724177e8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yum | 作成日時：2018年4月5日 1時
