Touch and Go 2

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「....Aさん、」




....どうしよう。




....ううん、




どうしようも何も




正直に話せばいいよね....？




カラオケボックスで迷ってるところを
助けてもらった....って。




それは本当の事だし




余計な事は言わなければいいんだし。




「....テヒョンには、」


「....はい」


「友達と行ったカラオケで
迷ってるところを助けてもらって、」


「....はい」


「その時は....
ちょっと話しただけだったんだけど、」


「....はい」




大丈夫だよね....？




私、おかしな事言ってないよね....？




「次の日とか、わりと偶然
街なかで会うことが多くて、」


「....はい、」


「テヒョンが働いてるバーで
飲んだりとか、」


「...え、Aさん飲めないのに、」


「あ、私はもちろんノンアルコールだよ？」


「あぁ、」




....余計な事だったかな。




でも、偶然助けてもらって
偶然会っちゃっただけ、っていうのも




....不自然かなって思うから。




「テヒョンあんな感じだから
グイグイ来るけど、
実はまだ知り合ったばっかりで
なんにも知らないんだよ....？ 笑」


「....」




半分ホントで半分ウソ。




だけど仕方ない。




ホントの事は全部言えないけど




ある程度の事は話さないと
納得してもらえそうにないし。




「....何も、ないですか？」


「え...？」


「ヒョンに....何もされてないですか？」


「、」




....いけない。




言葉に詰まっちゃった....。




「....何もないし、
何もされてないよ....？」


「....ホントですか？」


「....うん、ホント。笑」




....嘘つき。




「そしたら....
僕の事考えてもらえませんか？」


「、」




そうだった。




その答えを出さないといけないんだった。




....だけどすぐには出せそうにない。




「チョンくん....それは、」


「やっぱりヒョンと、」


「や、そうじゃなくて、」


「それとも僕なんて眼中にないですか？」


「チョンくん、」


「考えてももらえないくらい
望みないですか？」


「...や、」




そういう訳じゃないんだけど




今はチョンくんの事までは
考えられないっていうか、




....だめだ、




“ 考えられない ” って
思っちゃってるじゃん....。




結局私はテヒョンの事、





「Aさん」


「っはい、」


「好きです」


「っ、」






ホントにどうしよう。








私はどうすればいいの....？





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