ありえない恋の話。2

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「お待たせ....っ」


「走って来なくてもよかったのに。笑」


「...っ」




結局今日も会う事になって




だけど待ち合わせ時間に間に合わなくて




駅を降りてから走ったんだけど




ソクジンてば笑顔でそう言ったかと思ったら




長い腕が伸びて来て




私の頭をぽんぽんって撫でてくれた。




突然の事にびっくりして
固まっちゃったでしょ。もう。




会って早々ドキっともしちゃったし。




「ほっぺ赤くなっちゃって。
寒かったでしょ？ 笑」


「、」




....いいえ、アナタのせいで熱いんです。




ってだからさり気なく触れないで。




余計に顔が熱くなっちゃうから。




「....Aが彼女だと思うと
待ち合わせも楽しいね？ 笑」


「...」




....ソクジンが甘すぎる。




ていうか浮かれすぎでしょ。




....私もだけど。




「....A、
もしかして照れてる....？」


「っ」




もうやだコイツ。




「....っそうよ、悪い？」


「あ....いつものAだ。笑」


「....しょうがないでしょ、
ソクジンと二人っきりなんて
まだ慣れないんだから、」




つい本音を零しちゃったら




「全然悪くないし、
そんなAも可愛いよ？ 笑」


「....」




ホントやだ甘ーーい！




「ほら、行こう？ 笑」


「...っ、」




あっという間に手を繋がれて
その手を引き寄せられると




二人の距離は縮まって




....ほぼピッタリくっついちゃった。




ってな訳で尚更恥ずかしい私。




ホント、いつからこんなんなっちゃったんだろ。




....いやいや、ソクジンのせいだよ。




「....どうする？
お茶する？ ごはん食べる？
それとも見たいお店ある....？ 笑」




....しかも優しすぎる。




だからいつまでも調子が出ない。




いつもの私じゃない。




「....A？」


「....はい、」


「....可愛い。笑」


「、」




だから....！




「....あのねソクジン、
可愛いって言い過ぎだし
そもそも私可愛くなんてないし
恥ずかしいからやめて欲しいって言うか、」


「....ぷっ。笑」


「え」


「可愛いAも好きだけど、
そうやって言いたい事言う
いつものAも好きだよ？ 笑」


「...！」






もうホントやだコイツーー！





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