ありえない恋の話。2

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私ばっかりドキドキして




その上、ニヤけるのは悔しいから




“ 私も。好きだよ。”




って思い切って返信したら




“ ありがとう ” って返事が来て拍子抜け。




やっぱり普通すぎる。




まあ、メッセージだしね？




ああいう返事が返って来るのが
普通なんだろうけど




それにしても普通すぎる。




....あっちでニヤけてくれてればいいのに。




私っておかしい....？




「....おかしいですよ」


「え」


「絶対おかしい」


「や、あの、」




ジミンくん....？




「だってここ、どう見てもおかしいですって」


「....」




....あ、データの話ね。




びっくりさせないでよ。




「....ホントだ」


「ですよね？」


「うん、」




入力箇所がズレてっちゃってる。




「これ、誰が入力してるんだっけ？」


「...ファンさんです」


「....そっか、」




ジミンくんがちょっとだけ考えてから
口にした名前の子は




ジミンくんのひとつ先輩にあたる女の子。




実はいろいろあったらしいけど




ジミンくんが何も言わないから
私も敢えて詮索はしなかった。




でもまあ男女のいろいろって言えば
ある程度想像出来るから




ジミンくんも大変だったんだろうなって
推察しちゃうんだけど。




「....Aさんすみません、」


「ん....？」


「指摘....してもらってもいいですか？」


「、」




....相当いろいろあったのかしら。




「....ん、いいよ。笑」




まあ、後輩から言われるより
先輩からの方が角が立たないと思うし。




「....ありがとうございます。笑」




....んもう、やっぱり可愛い。




だからこそソクジンにちゃんと言いたいのに。




いっその事、めっちゃ妬かせようかしら。




ソクジンの “ 普通 ” な態度を




なにがなんでも崩したくなって来た。




「Aさん....？」


「え....あ、ごめんね？ 行ってくる。笑」


「...お願いします。笑」


「うん。笑」




ていうか、仕事中なのに
ソクジンの事ばっかり考えちゃってる。




....だめだめ。




そのうち私までミスしちゃう。




浮かれるのもいい加減にしないとね？




「....よし！」






大した事しにいく訳でもないんだけど







気合いを入れて立ち上がった。





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