これって運命でしょ？ 3

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「....だめですか？」


「....だめ、」




さっきから何回、
このやり取りを繰り返してるのか。




少なかったお客さんもだんだん増えて来たから




まあいいか、と思って
あのままあのお店で少し飲んでガッツリ食べて




当然....って言うとちょっと図々しいけど




テヒョンは家のドアの前まで送ってくれて。




” ちょっとだけおじゃましてもいいですか？ “
って言うから




これまた当然、” だめ “ って言ったんだけど。




「....すぐ帰るから、」


「だめ」


「ホントにちょっとだけだから、」


「だめ」


「Aさぁん....」




....だってさ？




家の中に入ったらソッコー襲われると思うのよ。




想像だけど。




そしたらさ？




お互い止まんなくなって
最後までヤッちゃうじゃない....？




そうなると




テヒョンは帰りたくなくなるはずだし




....私は帰したくなくなるから。




これは想像じゃなくて、ホントの事。




....テヒョンはわからないけど。




「....抱き締めたいです。ぎゅうっと、」


「だめ」


「....キスしたいです、」


「....だめ」


「あ」


「...あ、」




いけない、” 間 “ を作っちゃったよ....。




「Aさんも....キスしたい？」


「....そういう訳では、」


「俺はすっごくしたいです。
だからちょっとだけ....中に入れて？」


「....」




だめだめだめだめ。




そんなに可愛くおねだりしても、




「だめったらだめ....！」


「....Aさんやっぱり俺の事、」




泣き落としにかからないで....！




「あのね？」


「はい、」


「テヒョンの事は好きだけど、
それとこれとは別なの。わかる....？」


「わかりませんっ」


「、」




....そうですか。




「じゃあだめ」


「え！や、わかりますっ！」




....必死か。




「じゃあどういう事....？」


「えっと、」




テヒョンにはわからないと思うよ？




....たぶんね。





「....中に入ったら、テヒョンはどうする？」


「え....Aさんを抱き締めます」


「それから？」


「....キスします」


「....それから？」


「え...」


「え...？」




恥ずかしそうに頬を染めるテヒョン。




乙女か....！




なんなのよそのギャップは....！




「....そうなったら止まらないし
一回じゃ済まないし、」


「済ませます....っ！」


「え」








もう、そういう問題じゃないでしょ....！





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