これって運命でしょ？ 3

121 ページ21

.



「....Aさん、」


「...あ、」


「ごめんね？
どうなったか気になっちゃって。笑」


「...」




なぜかソクジンくんまでおまけで付いて来た。




でも、ソクジンくんがいてくれた方が
心強いかも。




二人が私の前に座ると




お姉さんがすぐに注文を聞きに来た。




「あ、俺コーヒー。キムテヒョンは？」


「じゃあ....僕もコーヒーで、」


「かしこまりました。
少々お待ち下さいませ。笑」




.....よく見ると、
愛想がいいだけじゃなくて可愛い。




男の人ってああいう女の子が
好きなんじゃないの？




なんで私なのよ....。




「A、ユンギはなんて？
ていうかキムテヒョン知らないんだよね？」




....ソクジンくん、




そんなにグイグイ聞いて来るけど




内緒にしたかったらどうしてくれるんだろ。




「話していいんでしょ？
だからキムテヒョン呼んだんだよね？ 笑」


「え...」




この人ってなんか特別な能力でも
備わってるの....？




よく気が付くし鋭いとは思ってたけど




ここまで来ると尊敬するわ....




ていうか怖い。




「....うん。ユンギから伝言
みたいなのもあるし、」


「自分で話す....？」


「話してもらってもいい....？」


「うん、いいよ。笑」




優しい笑顔を向けてくれる
ソクジンくんには悪いけど




こうなったらもう使ってしまえ、
と思ってお願いした。




だってやっぱり、




ユンギがまだ私の事想ってくれてる....とか
言いづらいもん。




ぬるくなったコーヒーを飲みながら




ソクジンくんの話を聞くテヒョンを見つめる。




....ああ、なんか眉毛下がって来ちゃった。




大丈夫かな....。




「....って感じでいいかな？
間違ってないよね？ 笑」


「....うん、ありがとう。笑」




っていう会話も面白くなさそうなテヒョン。




これくらい誰とでもするでしょ....？




ホント、ヤキモチ焼きなんだから。




「で？ ユンギはなんだって....？」


「うん....」




なんにも言わないけど




テヒョンはどう思ってるのかな。




「....結論を言うとね？
テヒョンと付き合う事は納得してくれなかった」


「、」


「そっかぁ....」


「でね？」


「まだなんかあるの？」


「うん....テヒョンに、」


「え...」


「私を泣かせるような事があったら
俺がもらうから、って....言ってた」


「っ、」





どうしてそんな







核心を突かれた、みたいな顔するの....？





.

122→←120

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す