これって運命でしょ？

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しばらくすると




遠ざかって行った足音。




目の前でドア閉めちゃったりして
悪かったかな....。




せっかくここまで送ってくれたのに。




....いやいや！




変な気分をちゃんとしまっておかない
キムテヒョンが悪い....！




ﾌﾞｰｯ




....ん？




「あ....」




スマホを取り出してみれば




”おやすみなさい。また明日。“




なんていう




キムテヒョンからのメッセージ。




....普通すぎる。




ていうか、カトクは緊急連絡用だって
言ったのに。




「まあいっか....」




やっぱり甘い私。




”今日もありがとう。気を付けて帰ってね？“

”おやすみ“




とか返信しちゃったりして。




ﾌﾞｰｯ




「....かわい。笑」




嬉しそうに笑った、ライオンのスタンプ。




やっぱりいい人なんだよな....。




悪い人じゃないのはわかるんだけど




どうしてもイマイチ掴めない。




どうやらキムテヒョンは奥が深いみたいだ。




私の事も....ホントに本気みたいだし。




....”結婚して下さい“、にはビビったけど。




....でも、一緒にいて楽しいかも、とは思う。




ユンギとはこういう感じじゃなかったし。




ってだからアイツの事はいいのよ。




部署違うのに、
最近よく会っちゃうからいけないんだ。




「....とりあえず上がるか」




電気も点けずに玄関で何やってんだ、もう。




部屋に上がって電気を点けると




ジャケットを脱いでソファに沈み込む。




「はぁぁ....」




とんでもないのに好かれちゃった感は
否めないけど




少し、考えてみてもいいかな....なんて
思ってみたり。




だってさ？





向こうが真剣なら、
こっちだって真剣に考えないと
失礼でしょ....？






....新入社員で、歳下だけど。









こんなの....初めてだ。





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