これって運命でしょ？

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「Aさん、もっとこっち寄って下さい」


「....うん、」




ギャップが激しすぎて困る....。




ってそうよね。




ギャップが激しすぎて掻き乱されちゃったのよ。




うん、それそれ。




....そういう事にしておこう。




「この時間帯って結構混んでるんですねぇ....。あ、だから離れないで下さいって、」


「っ」




だから、はこっちのセリフだよ。




いくら電車が混んでるからって




別にただの同僚なんだから




そんなに守ってくれようとしなくても、




ってだから近いってば....！




「わぁ....っ」


「あ、Aさんっ」


「...っ！」




とある駅に到着して




乗降客に持ってかれそうになったところを




キムテヒョンの腕に助けられた。




....一瞬で私の腰に腕を回して




グイッと引っ張ってくれたんだけど




おかげでめっちゃ密着しちゃったよね。




「....ありがと、」


「どういたしまして。
だから、離れちゃだめですよ....？ 笑」


「....はい、」


「はい。笑」




助けてもらったんだから
言う事聞かないとね....？




....それだけ、だから。うん。




ていうかさ....？




今まさに抱き締められてるような
ものなんだけど




なんていうか




細身に見えて




この人結構がっちりしてるっていうか




今更なんだけど




....男の人なんだよね。




なんだかいい匂いもするし




ヤバい。




そう思ったらなんか
変に意識しちゃうっていうか、




いやいや相手はキムテヒョンなんだから
別に意識なんてしなくても、




”俺、本気ですからね？“




とかなんで今思い出すかな....！？




何やってんのよもう....！




「っ！」


「大丈夫ですか....っ？」


「....うん、大丈夫、」


「よかった。笑」








....急ブレーキって、心臓に悪い。





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