これって運命でしょ？

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「....テヒョンくん、お待たせ」


「あ、Aさん。お疲れ様です。笑」




....キラキラ。




「ごめんね？せっかく早く帰れるのに、」


「いいんです。Aさんの為なら
例え帰りが明日になっても....！笑」




...いやいやいや、それだめでしょ。




私は嫌です。




「....とにかく帰ろ？」


「はいっ。笑」




キムテヒョンはいじってたスマホを
上着の内ポケットにしまうと




すくっと立ち上がった。




おお....機敏。




なんか不思議な感じだけど、
休憩室を連れ立って出た。




「....あの、Aさん？」


「んー？」




エレベーターホールに向かってると




キムテヒョンが遠慮がちに話し掛けて来た。




「....えっと、」




なんだ...？




「どこか....寄って行きませんかっ？」


「っ」




びっくりした。




急に勢いよくならないでよ、もう。




「....いいよ？」


「え」


「え？」


「ホントですか....っ？」


「....うん、ホント」




....あらまあ、笑顔全開。




「ありがとうございますっ。笑」




可愛い....。




ってだから。




「昨日飲み会だったから、カフェとかでいい？」


「はい！どこでもいいです！笑」


「ん、わかった」


「へへ....っ」




....なんだこの人。




なんか不思議。




「....仕事どう？」




エレベーターのボタンを押しながら
聞いてみる。




「はい、やり甲斐ありそうです。笑」


「そっか、それはよかった。笑」


「わ...」


「....なに？」


「Aさん笑うと可愛い....」


「へ」




....”笑うと可愛い“って何？




笑わなかったら可愛くないの？




....や、可愛いと思ってる訳ではなく、




「....初めて僕に笑ってくれた。笑」




独り言みたいに呟くと




はにかんだような




これまた可愛い顔で微笑んで....




ってそうじゃなくて、




私、キムテヒョンの前で
笑った事なかったの....？




「....もっと好きになっちゃった。笑」


「え」




今度はいたずらっ子みたいに....




ってだから！




「ちょっと、会社でそういう事、」


「だって他に言うところないですよ？笑」


「例えば....っ。これからカフェ行くんだから、」


「そこでだったら言ってもいいですか？笑」


「っ、あのねぇ、」


「エレベーター来たけど？」


「それはどうも、」




....ってユンギ。





「お疲れ。笑」







なんでユンギに会っちゃうかな....。





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