これって運命でしょ？

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....疲れた。




あれじゃあお昼休みの意味がない。




新人くんが呼びに来てくれて助かった。




”コーヒーくらい一緒に飲もうよ“




って連れ出してくれて。




そうよね、配属そうそう一匹狼も
どうかと思うわよ。




キムテヒョンはああ言ってたけど




慣れるまでの最初のうちは
一緒に行動した方がいいに決まってる。




コーヒーだけじゃなくて
お昼も捕まえておいて下さい。




キムテヒョンの教育係って誰だっけ？




あとでお願いしよう。




「何疲れちゃってんの？」


「....ユンギ」




今日はなんなんだ一体。




誰か私に平穏な昼休みをちょうだい。




「....煙草吸って来た？」


「ん、臭う？」


「めっちゃ臭う。くっさ、」


「お前相変わらずハッキリ言うな？笑」


「....だって私煙草の匂い苦手だもん」


「そうだったっけ....？」




そうですよ。




だから、”私の前で煙草吸わないで“って
お願いしてたでしょ。




そしたらユンギ、
私の前でだけ吸わないでいてくれたじゃん....。




「....そうだったかもな、」




なんて、ホントは覚えてるんでしょ？




その手に持ってる、バナナ牛乳。




私と付き合うようになってから




....煙草吸ったあとに飲んでたもんね。




ていうか、まだ飲んでるんだ。




「お前消臭剤持ってる？」


「なに急に」


「だって俺めっちゃ臭いんだろ？」


「臭いよ？」


「じゃあ貸してよ」


「持ってるって言ってない」


「持ってるだろ？」


「....持ってるけど、」


「じゃあ貸して」




....しょうがないな。




あちこちで臭がられたら可哀想だから
貸してやるか。




....それにしても




付き合ってた頃と変わらないやり取り。




まあ、付き合う前とも変わってないけど。




要するに




一般的なカップルと違って




私達には甘い要素がなかった、って事。




そもそもベタベタするのとか、
私のガラじゃないしね。




「....もう行く？」


「うん....歯磨きしようかな」


「じゃあ俺も」




二人揃って立ち上がる。




ユンギとは気が合ったし




一緒にいて楽だったんだけどな。




「あとで行くから」


「ん」





休憩室を出て、左右に別れた。







....なんか、別れを告げた時みたい。





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