ちょっと待って聞いてないっ！ 4

197 ページ47

.



「ねえ、なんか今日のテヒョンくん、
いつもと違くなかった？」


「んー？うん......」




テヒョンとじょんぐくん、
ジミンくんに怒られてるんじゃないかなぁ....
なんて思ってたら




スンアがそんな事を言い出した。




「なんかいつもより静かめで、
やれば出来るじゃんって感じだったけど......
やっぱり朝の事気にしてたのかな」


「んー......そうねぇ....」


「ちょっとあんた聞いてんの？」


「へ」


「私今なんの話した？」


「え....っと、テヒョンがいつもと
違ったね、って、」


「......聞いてんじゃないの、もう」




なんで私怒られてんの......？




「私ちょっとテヒョンくんの事見直したな。
優しいし、結構気が利くじゃない？」


「え....気が利く？」


「そうよ、朝だってあんたの事
ガードしてたし、保健室だってホントは
具合悪かったんじゃないんでしょ？」




スンアってやっぱり鋭い......。




「......うん、まあ、そう、」


「で？ソクジン先生に相談でもしたの？」


「え」


「ソクジン先生、なんでも相談に乗ってくれる
って有名よ？笑」


「......そうなの？」


「あんた知らなかったの？」


「うん、知らなかった......」




テヒョンからは聞いてたけど




有名だとは全然......。




ていうかテヒョン、さも自分だけが
知ってます、みたいな口ぶりだったのに。




......騙された。




「あんたの提案、ソクジン先生のアドバイス？」




ホント鋭いな......怖っ。




「......うん、そう」


「Aにしてはやけに気の利いた事言うなって
思ったのよね。笑」




悪かったですね、いつも冴えなくて。




「......でも先生は、一週間ずつどうかって
言ったんだけどさすがにそれは長いかなって、」


「そうねぇ.....一週間は長いね。
あんた誰かに丸め込まれそう。笑」


「なにそれ、」


「あんた押しに弱そうだし、
わかんない分すぐその気になりそうだし。笑」


「う....」




言い返せない......。




「ま、朝と放課後一緒に過ごしてみて、
何が変わるかよね。楽しみだわー。笑」





もう......ホント、他人事だと思って......。






でも、何かが変わるといい。






ていうか、変わって欲しい。






いつまでもこのままはいやだもん。







......私も、変わりたいし。









ちょっぴり......明日の朝が楽しみになった。





.

198→←196

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す