ちょっと待って聞いてないっ！ 4

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「だけど、意識し出したって事は
それなりの出来事があったって事だよね？」


「......はい」




先生に言うのもどうかと思ったけど




私は素直に返事した。




だって、ソクジン先生はちゃんと聞いてくれるし
答えてくれるから。




「何度も聞いて悪いんだけど、
ホントに大丈夫？」


「......何がですか？」


「大人の階段、」


「だから違いますって！」




ホント、何度聞くんですか......！




恥ずかしい....！




「先生としては高校生のうちに階段昇る事は
推奨してないから......ってごめんね？
あんまり言うとセクハラになっちゃうけど
心配だからさ。笑」




そうですよ、セクハラですよ......！




......でも、心配してくれてるのもわかる。




保健の先生だし。




「男の子はその気になっちゃうと
止まらないから気を付けてね？笑」


「......はい」




やっぱり、止まらないもんなんだ......。




「心当たり、ありそうだね？笑」


「えっ」


「やっぱり、それで意識しちゃったか。笑」


「や、あの」


「いい事だよ？意識しなくちゃ
始まらないからね？笑」


「でも、」


「抱き締めたりキスしたりくらいの
スキンシップはいいと思うよ？笑」




先生、どっかで見てるの......？




や、さっきも見られたけど。




「だけど、付き合ってもいないのに、」


「ああ......気になるのそこか、」




え、変......？




「Aちゃんの場合3人だからだよ。笑」


「え」


「相手が1人だと思って意識してごらん？
1人の男の子に告白されて触れられたら、
よっぽど嫌いな子じゃない限り
心は傾いていくものだと思うよ？笑」


「1人、だったら......？」


「そう。付き合うのは
それからでもいいんじゃないかな？笑」




確かに、相手が1人だけだったら




こんな私でもその人の事好き、って思うかも。




今だって、3人それぞれにそう思う事あるけど、




×3で考えちゃうから
どうしたらいいのかわかんなくなって......




「......そっか」




そういえばスンアも言ってたよね？




誰か1人だけの事考えてみな、って。




いつまでもドキドキしてたら
その人の事好きって事だよ、って。




「あの、先生......？」


「なに....？笑」


「聞いてもらってもいですか......？」


「ん、いいよ。笑」






私は当たり障りのない範囲で








私たちの今の状況を
ソクジン先生に話す事にした。





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