ちょっと待って聞いてないっ！ 4

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「あ！A帰って来た！」




私を見つけるなり、廊下を走って来たテヒョン。




......でも、私に抱き着く事はしない。




やっと、わかってくれたのかな。




「気が付いたらAいないんだもん。
大丈夫だった？グガになんかされてない？」




.....また聞いてる。




「テヒョン心配しすぎ。大丈夫に決まっ」


「だってグガ可愛い顔して手が早い！」




....いつの間にか5歳児モード。




「俺だってAが好きなんだから
心配に決まってるだろっ？」


「テヒョン、声おっきい、」


「グガにだってジミナにだって、」


「はい、テテそこまで」


「......ジミンくん、」


「おかえり、Aちゃん。無事だった？笑」




ジミンくんまで......。




「またジミナ邪魔する.....！」


「テテだって言ってただろ？
僕だってAちゃんの事好きなんだから、
心配もするし邪魔もするよ？笑」




ジミンくん、廊下でそんな事言ってるけど
大丈夫なの.....？




テヒョンならまだしも......。




「僕ももう隠すのやめるよ。
そろそろ焦らないと取られそうだし。笑」




.....や、それ笑いながら言う事じゃないし




そもそもそんなに
隠してなかった気もするけど.....。




「俺だって負けないもんね。
ジミナの事は大好きだけど、
こればっかりは譲れないからね」


「それは僕のセリフだよ。
いつもはテテに譲って来たけど、
こればっかりは譲らないからね？笑」


「......や、ちょっとあの、」




お願いだからこんなとこでやめて。




みんな見てるし聞いてるから......！




「Aちゃんも覚悟してね？
これからはもっと本気出してくから。笑」


「え」


「俺も！エンジン全開だから！」


「や、」




エンジン全開って......。




ていうか、なんでいっつも
3人のタイミング一緒なの？




仲がいいにも程があるでしょ.....？





だから余計に、どうしたらいいのか
わかんなくなるんだよ....。





「とりあえず教室戻ろう？笑」


「あ」


「ジミナっ！なに手ぇ繋いでんだよっ！」


「ちょ、」




だから声おっきいって......！




「隠さないし本気出してくって
言っただろ？笑」


「そうだけどっ！」


「じゃあいいじゃん。笑」


「じゃあ俺もっ！」


「え」





テヒョンが私の手からランチトートを奪って
その手を握った。






「ちょっとテヒョンっ」








幼稚園児じゃないんだから両手はやめてーー！！





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