ちょっと待って聞いてないっ！ 3

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『で？誰かに心動いてないの？』




スンアの追求はまだ続く......。




「......わかんない」


『わかんないってなによ。
キスされたら意識くらいするでしょ？』


「......だから、それがわかんない」


『はぁ......あんたホントに疎いのねぇ......』




そんな事言われても......。




ていうか、真面目に聞いてくれるかな、スンア。




「あの、ね......？」


『ん？』


「3人ともに、ドキドキしたり
きゅんとしたりするんだけど、」


『......うん』


「テヒョンの事もじょんぐくんの事も
気になるんだけど、」


『......お？』


「ジミンくんだけなんか違うって言うか、」


『あら......』




えっと、あとなんて言おう......。




『......それ、違うの？』


「え？」


『“好き”っていうのとよ』


「......」




やっぱり、そうなのかな......。




「......でもね？ジミンくんだけ
違うって思ってても、
他の2人にその、キス....とかされちゃうと
また“あれ？”って思っちゃうし、」


『要するに、“わかんない”わけね？』


「はい、そうです......」




つまるところそうなんです......。




『わかんない人に説明しても
わかんないだろうし、
そもそもわかんない人への説明の仕方が
わかんないから言わないけど、』




スンア、余計わかんないよ......。




『今度“あれ？”って思ったら
その人の事だけずっと考えてみ？』


「その人の事だけ.....？」


「そ。んで、いつまでもドキドキするのか、
その時だけなのか、それくらいわかるでしょ？』


「......うん、たぶん」


『いつまでもドキドキして
その人の事ばっかり考えちゃうんだったら、
その人に心が動いてるって思って
いいと思うけど？』



......そしたら、テヒョンは違うのかな。




ドキドキするのはその時だけだし。




て事は......？




ジミンくんて、そうなの......？




でもじょんぐくんは......？




だけどテヒョンの事考えちゃう時もあるし......




「.....やっぱりわかんないよ」


『A〜......』




ごめん、スンア。





わかりそうでわかんない。





自然と誰か一人だけに絞れて来るから、って





気が付いたらこの人好きだなーって
思ってるから、って






ソクジン先生も言ってたけど







ホントにそんなふうに









自然と答えが出る日が来るのかな......？





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