ちょっと待って聞いてないっ！

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教室に入ったと同時にチャイムが鳴って




......それと同時に、
ジミンくんの手も離れて行った。




「これ以上騒がれたくないでしょ？笑」


「......うん」




......気遣いの人でもあるんだよね。




テヒョンと比べちゃうと




なんて出来た人なんだ、って思う。




「A......ごめんなさい」




席に戻れば




毎回こうやって謝ってくれるのに




全然学習しないテヒョンて、
一体どうなってんの？




だってこの態度、嘘とは思えない。




「A......？」


「あ......うん。
もう大声で変な事言わないでね？」


「うん、気を付ける......」




ってそれも毎回言ってるよね......。




でも、それがテヒョンクオリティ。




「でも、私もごめんなさい。
大声出しちゃったから。笑」


「え...」




私だって悪いとこあるんだから
謝らないとね？




......教室に戻って来る途中で
ジミンくんから聞いた事。




飛び出した私を追いかける時




テテはここにいて、って言ったら




迷子になった子どもみたいな




すごく不安そうな顔してた、って。




反省はしてるはずだから




迷惑掛けちゃったのに悪いんだけど、
テテの事許してやって？




そう言われちゃったら、
折れないわけにいかないでしょ？




だって、つられて大声出した私も
もちろん悪いけど




みんなの前で暴露してくれちゃったテヒョンは




ホントだったら許したくない。




そんな、プライベートな......




ていうか、あれも事故って言うか
同意の上じゃないし




私ってば被害被ってばっかりじゃん......。




ていうかテヒョン静か......。




「Aって天使.....」


「は」


「いっつも俺の事笑顔で許してくれる.....」




.....や、いっつもじゃないと思うけど。




「俺、一生Aの事大事にする.....！」


「はぁっ？」




またおかしな事言い出した......！




ていうか何そのプロポーズみたいなセリフ......！




「テヒョンに大事にされる覚えはない......！」


「え！なんで！」


「なんで、って何度も言わせないでよ！」


「言ってくんなきゃわかんないよ！」


「だからアンタはバカだって言うのよ！」


「俺、バカかも知んないけど
バカじゃないもん！」





「あのー、お二人さーん。
プリント配ってもいいー？笑」





......あ。







......またやっちゃった。









学習してないのは私も一緒じゃん......。





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