ちょっと待って聞いてないっ！

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「Aーーっ！」


「え」




......油断してた。




「おはよーっ！笑」


「ぅえっ！」




......私がいけない。




なんとか遅刻は免れたけど




走って来た苦しさに




教室の入り口で下向いて息整えてた
私がいけないんだけど、さ......。




廊下を走って来たテヒョンに




横から体当たりを食らってしまった......。




「遅刻ギリギリセーフだね！笑」




ていうかアンタどっから来たのよ？




ていうか今盛大に壁にぶつかって




この向こう側の席の子、絶対びっくりして
飛び上がったよ？




「ちょ、どうでもいいけど離してよっ！」


「え、どうでもいいなら
このままでもいいでしょ？笑」




......コイツ。




「じゃあ！どうでもよくないから離してっ！」


「......へへっ、A可愛い♪笑」


「......はぁっ？」




......話、飛びすぎ。




「赤くなっちゃって、可愛いんだぁ♡笑」


「え....」




私、赤くなってるの......？




「ねえねえねえ、
もしかして俺とくっついてるから？笑」


「っ、」




......そうだった。




今朝、夢で......。




「うわぁ、また赤くなっちゃった♪」


「ちょ、うるさいっ」




遅刻しないように必死で




すっかり忘れてた......。




「A可愛いーっ。笑」


「もうっ、離してってば！」


「可愛いからやだーっ！笑」




お願いやめて勘弁して.....！




今更だけど、近いんだってば......！




「おい、お前らチャイム鳴ってんぞ」


「っ！」


「あ、ユンギ先生！」


「あ、ユンギ先生！じゃねぇよ。
遅刻がいいか....？笑」


「やですっ！」


「俺もっ！笑」


「......今日は特別だぞ？ほら、早く入れ。笑」


「「ありがとうございます！」」




ユンギ先生優しい！大好き！






「A、よかったね？笑」









......誰のせいよ。






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