拾われたボク 3

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......駅前にドラッグストアってあったっけ？




コンビニでも事足りるからまあいっか。




なんて考えながら




ニヤつく顔を抑えて歩いてたら




道路に出て来た前方のカップル。




めっちゃイチャイチャしてて恥ずかしい、
とか思いながらよく見たら




.....テヒョンだし。




ヤバい。




見つかったらまたなに言われるか......。




静かに後ろ歩いてれば大丈夫か......な.......




「......げ」




ってなんでわざわざ振り返るんだよ......！




コイツ、360度目が付いてんの......っ？




ホント怖いんだけど....！




「ジミナーーー！！」




またしても大声で叫んで手をブンブン振ると




隣のレナちゃんに声を掛けて




来なくていいのに




僕のとこまで走って来た。




「ジミナなんだかんだ言ってラブラブじゃん♪」




僕を肘で小突きながらそんな事を言うテヒョン。




「今日はたまたまって言うか
成り行きって言うか、」


「ていうかジミナくっさ！」




......そんなハッキリ臭い言うな。




ていうか自分で振ったんだから
僕の話聞いてよ。




「で！？」




突然だな.....。




「.....今日Aさんの会社の人と
バーベキューして、」


「....あ、ホントだ。バーベキューのいい匂い！」




......どっちだよ。




「それでなんでAさんち？」


「や、だから、」


「ヤりたくなっちゃった.....？笑」


「テヒョン.....っ！？」




だからお前と一緒にすんなってば......！




「え、違うの？」


「違うよっ！」


「なーんだぁ....」




なんでつまんなさそうなんだよ！




「もう僕の話はいいよ。
レナちゃん待ってるから、」


「あ！そうだった！」


「おいおい....」




レナちゃん可哀想......。




「続きは学校で会った時に聞くから！笑」


「え」




じゃあまたねー！って




言いたい事だけ言って
レナちゃんの元に戻ってったテヒョン。




レナちゃんがニコっと笑って
会釈してくれるから




僕も笑って会釈を返す。




レナちゃんておとなしくていい子なのに




よく正反対のテヒョンと付き合ってるよなぁ、
って改めて関心する。





......逆に、正反対だからちょうどいいのかな？






って、テヒョン達の心配してる場合じゃない。








早く湿布買って帰らくちゃ。





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