拾われたボク 3

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無駄にドキドキしながら合鍵使って




一応、おじゃましまーすなんて言って
そ〜っと家に入ったけど




やっぱり悪い事してる気になっちゃって




帰って来た時邪魔かな、とは思ったけど




玄関先に荷物置いて、
そそくさと部屋をあとにした。




Aさんには、待ち合わせまでいていいよ
って言われてたけど




どうしてもそれは出来なかった。




またAさんに笑われちゃうかな。




気にしなくていいのにー、って。




駅前のコーヒーショップで時間潰して




ちょっぴり早いけど




いつもの場所でAさんを待つ。




こんな風に、Aさんと待ち合わせたり
する日が来るなんて




あの時の僕は想像もしてなかったよなぁ......。




見掛けるだけで嬉しくて




それだけでいいとも思ってたのに




変なきっかけだったけど勇気出して声掛けて.....。




頑張ってみるもんだよね。




ていうか、行動に起こさなきゃ
何も始まらなかった。




我ながらバカな事しちゃったと思うけど




今となってみれば、結果オーライでしょ？




「ジーミナ♪」


「へ」


「へへ、また会ったね？笑」




......え、アレ買いに行っただけで
こんなに時間掛かってんの？




「ついついいろんなもの買っちゃって
遅くなっちゃった。笑」




......あー、びっくりした。




「ねえねえ！ジミナさっきまだあるって
言ってたけど、あると思ってたのになかったとか
最悪のパターンだからさ！」


「え、ちょ、テヒョン？」




テヒョンは買い物袋をドンっと置くと




中から茶色い紙袋を取り出して




破けないように丁寧にテープを外した。




「へへっ。分けてあげる。笑」


「は....？」




紙袋から出て来たのはまさにアレで




駅前だっていうのに
堂々とパッケージを開けていく。




「ちょ、やめろって！
僕はあるからまだいらないって、」


「はい。笑」




僕の手に握らされたアレ。




どうすんのコレ......。




「もしかしたらサイズ合わないかもだけど
いざってゆう時の為だから！じゃあねー！笑」


「え、テヒョン......っ！？」




行っちゃった......。




相変わらず、台風みたいなヤツ......。




「ジミンお待たせ！今のテヒョンくんだよね？
なにもらってたの？笑」


「っ！！」




突然覗き込まれて





飛び上がるほど驚いたけど






当然、握り締めた手を
ポケットに突っ込むしかなかったよね......。





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