拾われたボク 3

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「......ね、ジミンくん。もういいよ......？」




まだ恥ずかしそうに




半分くらい隠してる手の間から見える顔は




心なしか赤くなってるようで




僕でもAさんに
そんな顔させられるんだって思ったら




ちょっとだけだけど




なんだかソクジンさんに勝った気分......。




っていつまでそんな事言ってるんだろ、僕は。




「まだだめです。悪化しちゃったら
どうするんですか」


「元々そんなに酷くないし、」


「でも痛いんでしょ....？」


「......痛い、けど」




もう、素直じゃないなぁ。笑




「言う事聞かないと、
どこ行くにも抱っこしますよ？笑」


「え、それ困る......！」


「....困るの？笑」


「困る、でしょ......」




そっぽ向いちゃった。可愛い。笑




「じゃあ、おとなしくされてて下さい」


「......はい、」




だけど、キャンプ場で見た時より
赤みは引いてるし




安静にしてれば大丈夫だと思う。




悔しいけど、ソクジンさんの湿布のおかげだ。




ていうか、準備良すぎでしょ、あの人。




「明日一日安静にしてれば
大丈夫だと思いますよ？笑」


「うん......ありがと。それと......ごめんね？」


「なんでですか......？」


「......ソクジンくんに、抱っこされちゃったから」




なんでそんな可愛い事言うの......？




「あれは......仕方ないです。
歩いてたら悪化してたかも知れないし、」


「そうだけど、ジミンくんを呼んでもらうとか、
他に方法があったのに、」




もう、Aさんてば......。




「僕は、Aさんが無事ならそれでいいです」




......なんて嘘。




ホントは、他の誰にも触れて欲しくない。




だけど今回は、ソクジンさんのおかげだから。




.....感謝しないとバチが当たる。




「......ジミンくん、」


「はい.....？」


「......大好き。笑」




その笑顔で“大好き”はだめだよ、もう。





破壊力ハンパない。






僕は、Aさんの足をそっと床へ降ろすと






膝立ちして身体を伸ばして







Aさんの柔らかな唇に、キスをした。





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