拾われたボク 3

128 ページ29

.



「Aちゃんおつかれ。隣いい？笑」


「あ、ソクジンくんとジェファンくん。
お疲れ様。どうぞ？笑」




お昼休み、社食でご飯食べてたら




トレーを手にした
ソクジンくんとジェファンくんがやって来た。




「Aちゃん足どう？」


「おかげ様でバッチリ！
ソクジンくん様様だよ。笑」


「でしょ？備えあれば憂いなしって
言うからね？笑」


「ホント、お前はすごいよ。
で、ソクジンのおかげだけじゃないだろ？笑」


「へ？」


「ジミン君。
手当てしてもらったんじゃないの？」




......あ、忘れてた。




や、ジミンくんに
手当てしてもらった事じゃなくて




ソクジンくんが私の事を......って話を、ね？




本人に聞いた訳じゃないから
ホントかどうかわからないけど。




「......うん。冷やしてくれたり、
買い物行ってくれたり。すごく助かったの。
ジェファンくんありがとね？笑」


「え、なんで俺？」


「なんでも。笑」




ソクジンくんがいるから




あんまり言わないほうがいいよねきっと。




「ま、治ったんならよかったよ。笑」


「ん、ありがとう。笑」




......ソクジンくん、黙々と食べてるけど。




ジミンくんの話しちゃったから.....？




......いやいや、確定じゃないんだから
自惚れるのはやめよう。




「ソクジンくん達、あの後真っ直ぐ帰ったの？」




話題を変えて、
ソクジンくんに話し掛けてみる。




「いや、俺んちで飲み直したよ。笑」


「へぇ....」


「ソクジンの手料理でね。笑」


「そう！疲れてるのに作らされてさ！」




......別に普通かな。




やっぱり思い過ごし.....？




だとしたらすごく恥ずかしい。




「え、いいなぁ。私にも作ってよ。笑」


「いいよ。Aちゃんにならいくらでも。笑」


「ふふ、待ってるね。笑」




私もだけど、ソクジンくんも社交辞令だと
思ってたのに




「ジミン君は作ってくれないの？」


「......ジミンくんはたぶん無理」


「仕込んだ方がいいよ？
俺も人の事言えないけど。笑」


「頑張ってみる。笑」




また、ジェファンくんが話を逸らす。





やっぱり、そうなのかな......。





「......ごちそうさまでした。先に行くね？笑」


「ん、またね？おつかれ。笑」


「....またね、Aちゃん。笑」






......微妙な気持ちで、社食をあとにした。





.

129→←127

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す