拾われたボク 3

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「ジミンくん、アイス食べる？」


「あ....食べたい、です」




なんとか、Aさんがお風呂から上がるまでに
リセット出来たと思うんだけど




言葉遣いまでリセットしちゃったみたい。




「はい、どうぞ。笑」


「いただきます....」




僕にアイスを渡してくれながら、
隣に座るAさん。




「ごめんね？お風呂上がりに
あげればよかったね？」


「ううん、そんな......」




ってちょっと待って。




昨日、溶けた保冷剤をしまった時には




アイスなんて入ってなかったはず。




......別に、チェックした訳じゃないけど。




「もしかして、買い物行ったの......？」




僕の質問に




いたずらが見つかった子どもみたいな顔をして




「......うん。笑」




首をすくめておどけたように笑う。




「そんなに歩いて大丈夫......？」




......さっきあんな事しておいて今更だけど。




......やべ。思い出しちゃった......。




僕の苦労が......。




「うん、もう大丈夫だよ？
ジミンくんのおかげで全然痛くないの。笑」




すでにアイスを囓ってるAさんに




溶けちゃうよ、って目で急かされて




慌てて袋を開けて口に入れた。




......ん、美味しい。




「ホントに....？」


「ホントだよ？笑」




Aさんは座ったまま脚を伸ばすと




足首をぐるりと回す。




Aさんを見ると、
目線が“ね？”って言ってる気がして




思わず笑っちゃった。




「ジミンくん、やっと笑った」


「え....」




そんなに、笑ってなかった......？




「ごめんね？年上のくせに我慢出来なくて」




......アイス咥えながら上目遣いやめて。




じゃなくて。




「なんで......？」


「......だって、ジミンくん恥ずかしいって
言ってたのに結局襲っちゃって、」






なんか、なんでこんなに可愛いの......？笑





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