拾われたボク 3

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家に帰るとすぐにAさんにカトクした。




今家に着いたよ、って。




文字ならなんとかいけそうだったから
頑張ってみた。




でも、Aさんはそこには触れずに




『今日も無事に着いたみたいでよかった。

ゆっくりお風呂に入って
バーベキュー臭落としてね？(*^^*)』




なんていう返事が返って来て
思わず笑っちゃった。




母さんに聞いたら
もうお風呂沸いてるって言うから




父さんに断って先に入らせてもらって




バーベキュー臭と汗を流して
のんびりとお湯に浸かった。




部屋に戻ってベッドに寝転がると




『お風呂に入ってさっぱりして来た(^_^)
Aさんは？お風呂入れた？」




そう送ってみたけど返事はなくて




お風呂入るのも苦労してるのかなって
思ったら




一人で置いて来ちゃった事を後悔した。




......まあ、僕がいたからって
すべてのお世話が出来る訳じゃないけど




でも、何か手助けは出来たかも。




「......あ」




マナーモードのままだったケータイが震えて




カトクの通知が画面に表示された。




内容もよく見ずに開いたけど




『私もさっぱりして来たー！＼(^o^)／

あ、湿布ちゃんと新しいのに替えたよ♪』




なんか、大丈夫そうな文面......。




『痛くない？大丈夫？』




どうしても心配でそう送ったら




『大丈夫大丈夫！
ジミンくんが冷やしてくれたおかげで、
違和感が少しあるけど痛くはないよ！』

『そんなに心配しないでね？
でもありがとう♪』




っていうメッセージと




「え」




まだ濡れた髪のAさんが膝を抱えて




足首の湿布が見えるように撮った
認証ショットが送られて来た。




......ピースしてるし。




じゃなくて、可愛い......。




ううん、綺麗なのか......。




......や、どっちでもいいけど今はそこじゃなくて




「......つま先、上向いてる」




痛くはない、っていうのはホントなんだろうな。




『痛くないならよかったけど、
悪化したら大変だから無理しないでね？』


『ジミンくん心配性〜ㅋㅋㅋ』




......もう。




Aさんの事ならどんな事だって心配なの！




『でもホントにありがとう。

ジミンくん大好き(*^_^*)♡』







ああ........今頃のぼせて来た......。





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