僕のヌナ。~2nd Season~ 3

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「Aー、ちょっといいかー？」




珍しく、課長に呼びつけられた。




「......はい、なんでしょう？」


「今大丈夫か？」


「はい」


「じゃあちょっとこっち」




......なんだろ？




連れて来られたのは小会議室。




「座って？」


「......はい、」


「そんな緊張しなくていいから。笑」




そんな事言われても......。




ドキドキするでしょ、これ。




「......お前達さ、」




......なになになに。




「いつ入籍すんの？」


「は、」




......そこ？




「......なるべく早く、とは思ってますけど、」




なんで.......？




「ふぅん......そっか、」


「課長......？」




聞いといて、”ふぅん、そっか“......？




「や、悪い。ただ気になっただけだから。笑」


「え」




それだけ......？




「ごめんごめん。笑」




や、課長、私の緊張返してください。




「お前、通称使うだろ？」


「......まあ、はい、」




そんなに支障はない業務だけど




旧姓の方がやりやすいだろうから、
そのつもりだけど。




「......俺の方がいろいろ気にしてると思うのは
気のせいか？」


「あ......」




......気のせいじゃないと思います。




すみません......。




「今までと変わりなくやって欲しいからさ。笑」


「なんかもう、やめてください......」


「ん？」


「泣きそうです......」


「A......」




長年の付き合いとは言え、




いろいろ気遣ってくれ過ぎだよ......。




「妹みたいなもんだから、」




ぽりぽりと頭を掻く課長は




きっと照れくさいんだと思う。




「......居心地よくしてやりたいし、
幸せになって欲しいんだよ。笑」




......もう、やだ。課長ってば。




「......ありがとうございます。笑」


「......ん。笑」




私の頭をぽんぽんしてくれる。




そういえば入社したばかりの頃、




失敗して落ち込んだ私の頭を




こうやってぽんぽんしてくれたっけ......。




「課長.....いえ、パクさん、」


「なんだよ、懐かしいな。笑」


「......ありがとうございます。大好きです。笑」


「.....やめろよ。ジョングクに殺される。笑」





当時、淡い恋心を抱いたのもホントの話。






課長も早く、いい人見つけてくださいね......？





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