3 ページ37
.
「......はぁ、」
結局、昨日の夜は何もしないで寝た。
だって、お風呂から出て来ても
ジョングクくんの機嫌は直ってなくて
必要最低限の会話しかしてくれなかったから。
今朝だって一緒に来たけど
家を出てからここまで、一言も喋らなかった。
「はぁぁぁ........」
もう、どうしよう......。
「何でかいため息ついてんだよ」
「課長......」
「どうした？喧嘩でもしたか？笑」
私を気遣ってくれる課長に
なぜだか涙が込み上げそうになる。
「......え、ちょっと、マジなの？」
焦ったっぽい課長は、“ちょっと来い”って
私の腕を掴んで立ち上がらせると
そのまま歩き出して
一番近くの小会議室が空いてるのを確認すると
そこへ入る。
「ほら、座れ」
しかも、椅子を引いて私を座らせてくれる。
やっぱり優しいなぁ、課長......。
「どうした？ホントに喧嘩したのか？」
声を出したら泣いちゃいそうで
頭を縦に振るだけにした。
「......はぁ、夫婦喧嘩は犬も食わないって
言うけどさ、」
向かいに座った課長は会議机に両肘ついて、
少し身を乗り出した。
「お前がそんなだと困るんだよ....」
.....はい、すみません。
「ジョングクのヤツ、ここはひとつガツンと、」
思わず、会議机をバンっと叩いた。
課長、びっくりしてる。
ごめんなさい。
「......お前が悪いのか？」
......どうなんだろう。
やっぱり私が悪いのかな......。
頭をどちらに振るでもなく黙ったままの私に
課長は隣に移動してくると
ぽんぽん、と頭を撫でてくれる。
「......俺はさ、一人もんだから夫婦間の事は
よくわからないけど、」
......新入社員時代を思い出す。
「部下には気持ちよく仕事して欲しいから、
何かあったならなんでも言うんだぞ？」
よくこうやって話を聞いてくれて、
慰めてくれた。
ていうか、いい歳して情けないし、恥ずかしい。
「......特にお前は」
......ん？
今、なんて言った......？
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2344人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ジョンファ(プロフ) - 『終わり』って文字が寂しすぎます(T^T)終わらないで欲しかったぁ〜でも、確かにぐったんが年取っちゃうよね(^_^;) 同期がユギョムって、ナイスキャスティングでしたね〜(^w^) 短編、めっちゃ楽しみにしてますね！頑張って下さい！今回もありがとうございました〜！ (2017年7月9日 22時) (
レス) id: 7527a047c0 (このIDを非表示/違反報告)
みんみん(プロフ) - ジョンファさん» わ！ホントですかぁ！？嬉しいですー！！ジョンファさんありがとうございますー！！僕ヌナは短編もまだ書く予定なので、その時はまた読んで下さいね♪こちらこそありがとうございました！笑 (2017年7月9日 20時) (レス) id: 913e7f0df7 (このIDを非表示/違反報告)
ジョンファ(プロフ) - みんみんさん、涙腺ヤバかったですよ〜(ToT) 最高でした！！スッゴク素敵なお話でしたよ。今、凄く感動してます！羨ましい限りですね(*≧∀≦*)今回も楽しませてくれて、ありがとうございました！ (2017年7月9日 19時) (レス) id: 7527a047c0 (このIDを非表示/違反報告)
みんみん(プロフ) - なたりさん» わあ！なたりさん！僕ヌナ読んで下さったんですねー！そんな風に言って下さるのも嬉しくてもう感激です！(>ω<)会社にグクいる設定、いいですね(笑)ウキウキしそうです♪こちらこそありがとうございます！これからもよろしくお願いします！ (2017年1月4日 21時) (レス) id: 305de39f9c (このIDを非表示/違反報告)
なたり(プロフ) - 終わってしまいました、、、何回も読み直して現実逃避します。。。今日も会社にグクいる設定で通勤してみましたよwみんみんさん、文章も、行間も読みやすくてファンになりました！コツコツ他の作品も読んでいきます！毎日の楽しみ出来ましたー！ありがとうございました! (2017年1月4日 20時) (レス) id: 1b6cb27a2b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みんみん
| 作成日時：2016年8月10日 22時
