僕のヌナ。~2nd Season~ 3

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「名前、どんなのがいいかなぁ......」




ある日の夜、ジョングクくんがぽつりと言った。




「もう考えるの？笑」


「だってワクワクしない？」


「するけど、男の子か女の子かも
わからないのに......」


「そこがいいんじゃん！」


「へ」




一人、テーブルに頬杖ついて考えてたのに




ガバっと身を乗り出して来る。




「どっちかなぁ、って思いながら
両方考えるの、楽しいでしょ！？」


「......うん、まあ、そうね......？」


「Aは違うの？」


「んー、私は顔を見ながら考えたいかな。
名前負けしちゃったら可哀想でしょ？」




そう言ったらジョングクくんが固まった。




「......そっか、そういう事もあるのか......」




とすん、と椅子に座る。




「でもさ、だからこそたくさん考えて、」


「インスピレーションもあるでしょ？」


「え」


「せっかくたくさん考えても、
ひとつも合わない事もあるかもよ？」




......これ、聞いた事あるんだよね。




あんなに頭を悩ませたのに
なんだったんだ、って。




「......A、考えるのやなの？」


「え？」


「確かにそうかもしれないけど、
いろいろ考えるだけで楽しいじゃん」


「ジョングクくん、」


「もういいよ、お風呂行ってくる」


「あ......」




怒っちゃった......？




嫌な訳でも面倒な訳でもないんだけど




楽しみにしてるジョングクくんには
言うべきじゃなかったかな......。




普段、ほとんど喧嘩しないから




こうなっちゃうと、
どうしていいのかわからない。




お風呂から出て来たら機嫌直ってるかな......。




だけど、それだけ楽しみにしてるって言うか、
それだけ早く欲しいって事だよね。




......私だって思ってない訳じゃないけど




ジョングクくんとの温度差はあると思う。





「........どうしよう」






ジョングクくんには笑ってて欲しいのに。




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