僕のヌナ。~2nd Season~ 3

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無事、定時で上がれた私達。




家とは反対方向の電車に乗せられたけど
どこに行くのか全然教えてくれない。




「ねえジョングクくん、どこに行くの？」


「いいから、黙って付いて来て？」




それからジョングクくんも喋らないから




黙って付いて行くしかない。




会社から5駅の大きなターミナル駅で降りる。




手を繋がれてるから付いてくしかないけど




向かってるのは、ここら辺で最大と言われてる
ショッピングモール。




何か買いたい物でもあるのかな？




だったら教えてくれてもいいと思うんだけど。




エスカレーターで三階まで行くと、
迷わず進んで行く。




「あ.....こんばんは。笑」




......ん？知り合い？




ていうかここ、ジュエリーショップ......。




「お客様。お久しぶりです、こんばんは。笑」




目の前には、感じのいい綺麗なお姉さん。




「無事、成功されたんですね？笑」


「はい、おかげ様で。
その節はお世話になりました。笑」




......えっと、なに？




お姉さんは私にも微笑むと




「今日はいかがなさいました？笑」




そのままの笑顔で、
ジョングクくんに問い掛ける。




「えっと、今日は結婚指輪を......」


「え」




ちょっと待って聞いてない。




「ジョングクくん？」


「ん？」




可愛い顔して、ん？じゃないよ。




「結婚指輪ってなに？」


「え、ヌナ知らないの？」




そんな訳ないでしょ。




「そうじゃなくて、なんで結婚指輪を、」


「だって結婚したでしょ？俺達。笑」




......そうだけど。




「順番逆になっちゃったけど、
結婚したんだから指輪しないと。
課長達にも言われちゃったし。笑」




......もう、なんなのジョングクくんは。




私を驚かせてばっかりで




早死にさせたいの......？




「え、ちょ、ヌナ？」




また涙出て来ちゃったじゃん。




「もう、ジョングクくんのバカ」


「え、なんで？」


「大好きって事......！」


「ヌナ......」




店先で、傍から見たら
イチャついてるだろう私達。




お姉さんは菩薩のような笑顔で
見守ってくれてる。




さすがプロだ.....。




「さ、お客様？
奥様の為に選んで差し上げましょう？笑」






奥様、って言われたのがくすぐったくて







しばらく顔を上げられなかった。





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