僕のヌナ。~2nd Season~ 2

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私は朝目が覚めると




真っ先に洗面所へ向かった。




「わ......よかったぁ、」




鏡に映った目元は、綺麗に腫れが引いていた。




「......あ」




目元に触れる、左手の薬指に光るもの。




蛍光灯の灯りでもきらきら光ってる。




ジョングクくんがくれた、エンゲージリング......。




そういえば昨日は
じっくり見てる場合じゃなかったから




自分の目の前にかざして




よぉーく見てみる。




「......綺麗」




......ダイヤモンドいっぱい付いてるけど




もしかしてこれものすごいお値段なんじゃ......。




ジョングクくん、大丈夫なのかな。




頂いておいてなんだけど




2年目のお給料で買える......？




いや、ボーナスもあるけど
それだってそんなにもらってないだろうし、




......って、私ジョングクくんのお財布事情
何も知らない。




毎月生活費でいくらかもらってる以外は




ジョングクくんの好きに使っていいよって
言ってあるけど




でも、大きな買い物したのも見た事ないな......。




ジョングクくんの事だから
無理はしてないと思う。




けど。




ものすごく心配になってきた。




......だって、これホントに綺麗すぎる。




何カラット一個でどーーん、じゃないけど




ちっちゃくてもこの石の数。




......いいのかな、頂いちゃって。




今更だけど。




「......ヌナおはよ、」


「あ、おはよう、ジョングクくん」


「目の腫れ引いてるね？よかった。笑」


「うん、ありがと。
ジョングクくんのおかげだよ。笑」




まだ寝ぼけた顔のジョングクくんと




鏡の中で笑い合う。




「ふふっ......。これで正真正銘、
ヌナは俺のもの。笑」




私の左手を握りながら




後ろから私を抱き締める。




......嬉しそうな顔しちゃって。




そんな顔見たら、お値段の事なんて
どうでもよくなってくる。




そうだよね。




ジョングクくんが一生懸命選んで
贈ってくれたんだもん。




私は黙って、ありがたくもらっておこう。




「ジョングクくん、」


「んー？」


「......ありがとう、大好き。笑」


「.....え、なにそれ」


「え....」




なにそれ、ってなにそれ。




「もうヌナズルい。それ反則......！」


「わ....っ」




顔から何から密着して





ぎゅうぅぅっとキツく抱き締めて来る。






......なんだかものすごく








くすぐったくて幸せな朝。





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