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「......ごめん、今日一日、
ホントにヌナが足りなくて、」




......たった一日、ううん、一日もない。




ほんの少しの間、離れてただけなのに。




「俺、おかしいね......?」


「私も......おかしいよ?」




......顔を見合わせて、二人で笑った。




「......普段離れて過ごす事ないからかな?」


「ヌナもそう思う......?」


「て事はジョングクくんもそう思ったの?」


「うん」




長く一緒にいると、考える事まで
同じになるのかな?




「なんかね、いつも隣にいるヌナがいないと
落ち着かないし、触れたくてしょうがなかった」




そう言うと、私を抱き締める腕に力が篭もる。




「......私はね?一人の時は平気だったんだけど、」


「え、平気だったの?」




私の肩を掴んだジョングクくんは
がっかりして見える。




「うん、ごめん......。笑
でもね?数時間後に会ったジョングクくんに
なぜか恥ずかしくなっちゃって......」


「......で、赤くなってたの?」


「うん、たぶん......」


「......もう、ヌナ可愛い」




再び、私をぎゅっと抱き締めた。




「......なんで今"出来ない"んだろ」


「え」


「ヌナがすごく可愛いくて
シたくてたまんないのに......」




......もうホント、これ誰ですか。




この先もっとすごい事言うように
なっちゃったりする?




いやいや、勘弁して下さい




......でもあり得る。




年々、ハッキリ言うようになってるし




そういう事に関して遠慮なくなって来てるもん。




......怖っ。




「ヌナ......?」


「はいっ?」


「俺、いつまで我慢すればいいの......?」


「え......っと、来週の木曜日くらいまで、かな?」


「はぁぁぁぁぁ........先が長い......」




ジョングクくんは私の肩に項垂れて、
大きなため息を吐いた。




「......ごめんね?」


「......ヌナは悪くないでしょ?」


「そうだけど......」




ジョングクくん可哀想、なんて思っちゃう私は




やっぱりジョングクくんに甘い。




「......でも、俺頑張らないと」


「......ん?」





私の肩口で、ぼそっと言ったジョングクくん。





「ジョングクくん......?」


「ヌナ、お風呂湧いてる?」


「え、うん....」


「よし、お風呂行ってくる!」


「は」




ジョングクくんは私をバッ!と離すと




「ヌナ、待っててね!」






そう言って部屋へ消えて行った。





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ユンギ - すき 何回でも読めるw (2019年4月19日 0時) (レス) id: a9e253502f (このIDを非表示/違反報告)
みんみん(プロフ) - かりふぁさん» かりふぁさん!素敵なコメントありがとうございます!感激ですー...!(T_T)そんな風に言っていただけるなんて...うぅっ、光栄ですぅ(>ω<)こちらこそいつもありがとうございます!もう少し続くので、お付き合い下さいね♪ (2016年8月9日 22時) (レス) id: 305de39f9c (このIDを非表示/違反報告)
かりふぁ(プロフ) - 怒涛の展開ですが、愛に満ち溢れていて。やっぱり、みんみんさんの描くお話が大好きです。悪人がいないのが良いです。幸せな気持ちを今日もありがとうございます。 (2016年8月9日 22時) (レス) id: a408216536 (このIDを非表示/違反報告)
みんみん(プロフ) - かりふぁさん» とんでもないです!こちらこそいつも読んで下さってありがとうございます♪ジミンくんがいいスパイスになってるといいんですけど(笑)これからもよろしくお願いします!\(^o^)/ (2016年8月2日 22時) (レス) id: 305de39f9c (このIDを非表示/違反報告)
かりふぁ(プロフ) - ジョングク君いないところでの、会話があったかいですね^_^ジミン君が切ないですが!とても素敵な空気感、今回もありがとうございます! (2016年8月2日 20時) (レス) id: d7fd51d228 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みんみん | 作成日時:2016年7月20日 22時

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