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「......ホソクくん、離して」




......どうしよう、
ホソクくんの肌に触れちゃってる。




「機嫌、直してくれた......?」


「......うん、直ったから、早く、」


「なんで早く?」


「いいから......っ」


「はいはい。笑」




って、離してもらったのはいいけど




もろに目に入った、綺麗な筋肉......




「あ、俺裸だったね?」




ホソクくんは私の頭をぽん、とすると




立ち上がって上を着てくれた。




「髪、乾かして寝よう?」




私の手を取って立ち上がらせてくれると




「ふふ、ぶかぶかだね?」




そう言って笑った。




これは、私が知ってるホソクくん......?




「はい、これ使って」




私を洗面台の前に立たせると
ドライヤーを渡してくれて




「ありがとう......」


「ん」




私の頭を撫でてから出て行った。




......ホントに、ホソクくんがわからない。




私はずっとホソクくんを見てきたけど




ホソクくんは私に気が付いていたとは言え
私とは違う。




初めて話した相手にここまでしてくれるなんて




やっぱりホソクくんはいい人なんだよね?




......だけど、キスしてきたり




あんな事言ってきたり........。




もう、頭の中がぐちゃぐちゃだ。




ドライヤーの温風で
全部溶けちゃえばいいのに。




そう思いながらわしゃわしゃ乾かしてたら




「Aちゃん」


「はいっ」




急に声が聞こえてびっくりした。




「ちょっとごめんね?」




ホソクくんは洗面台の下の扉を開けると




「はい、これ」




真新しい歯ブラシを渡してくれた。




「歯みがき粉はここにあるから」




鏡の横の、小さな扉を指差す。




「うん、ありがとう」




そう言うと、鏡越しに目が合って




ニコっと笑うホソクくん。




......これは、私が知ってるホソクくんだ。






もう......訳がわからないよ......。




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みみ仔 - 作成者様天才ですか?ホソクペン殺しに来てますよね?え?キュンキュンどころかギュンギュンです。改めてホソクさん好きだなぁって思えた作品でした。作成者様こんな神作作って頂きありがとうございます。 (2020年3月22日 5時) (レス) id: abbe16bc2b (このIDを非表示/違反報告)
Vちゃん(プロフ) - 本当に 面白かったです ホソクは 苦手って言ってたけど、凄すぎました。 もっとホソクのお話 書いてください!(あとお返事ください。) (2020年3月11日 20時) (レス) id: 6a78e30a67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんたん - マジで好き 作者さんすごいさらんへぇぇ〜〜〜 (2020年1月18日 7時) (レス) id: adcbf14e70 (このIDを非表示/違反報告)
Agust d(プロフ) - 最近、ホソクさんの良さを分かり始めたんですが、この作品はよりホソクさんを好きになれるものでした! 他のホソクさんの作品も読みにいきたいとおもいます♪ (2019年5月4日 19時) (レス) id: fea73733b9 (このIDを非表示/違反報告)
ことれお(プロフ) - このお話本当に素敵でした… (2019年2月23日 2時) (レス) id: 8d15ca0ee7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みんみん | 作成日時:2016年7月30日 22時

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