あ な た が ほ し い

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その日のすべての授業を終えると




我慢出来ない、って言うホソクくんに
押し切られて




......また、こうして身体を重ねた私達。




乱れちゃった自覚がある私は




恥ずかしくてホソクくんに背中を向けてる。




「俺ね、Aの背中のラインが好き....」


「っ、」




指でつつーっと背中をなぞる。




「腰のラインも好きかも」




軽く掛かってたブランケットを
手のひらで避けながら




そのまま腰を撫でる。




「ホソク......っ」


「ん？」




絶対、私が恥ずかしがってるの
わかっててやってる。




「A、こっち向いてよ？」


「......無理」


「んー、なら無理矢理、」


「え、ちょ......っ！」




言葉通り、無理矢理向き合わされた。




「寂しいからさ、終わったあと
背中向けないでよ？」


「そんな事言われても......」


「......そういうとこが好き。笑」




おでこに“ちゅっ”とキスが落ちる。




「もっと言うとさ......この白い胸とか、」


「......や、」


「......柔らかいおなかも好き」




ホソクくんの手のひらが




胸からおなかへと滑ってく。




「柔らかいおなかって......太ってるって事？」




どうでもよかったけど、




この甘い雰囲気が照れくさくて
そんな事を言ってみる。




「違うよ、気持ちいいって事。笑」




......意味なかったけど。




「頭からつま先まで、全部俺のものなんて
未だに信じられないんだけど」




そう言って、ホソクくんは私を抱き寄せる。




「ずっと欲しかったものが手に入る、って
気分がいいんだね。初めて知った。笑」




そんなの、私だって同じだよ？




ずっとホソクくんが欲しくて




やっと心まで手に入れる事が出来たから。




手の届かなかった人が、ここにいる幸せ。




「......ホソク？」


「ん？」


「ずっと....離さないでね？」


「うん、離さないよ。
Aこそ、俺を離すなよ？」


「離すわけないよ.....」




お互い、目を見つめて笑い合う。




「遠回りしちゃった分、仲良くしようね？笑」


「Aのそういうとこ、可愛いくて好き。
うん、いっぱい仲良くしよう？笑」




頬が手のひらに包まれて




柔らかく食まれる唇。




だんだん深くなって来たキスに





”仲良くしよう“の意味が違うでしょ、って
思ったけど






そんな彼にずっと振り回されていたい、とか








やっぱり私、どうかしてるよね？笑








END.

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