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「......はぁっ......はぁっ、」




駅まで走って来ちゃった。




授業も、初めてサボりだ......。




......で、ホソクくんとも終わり。




せっかく傍にいれたのに。




私さえ我慢すれば、
この先も一緒にいられたかも知れないのに。




......だけどやっぱり無理だった。




一緒にいるとどんどん欲張りになっちゃって




キスされるたびに勘違いしそうになって




......正直、いっぱいいっぱいだった。




これでいいんだよね.....?




今まで通り、元に戻っただけ。




なんの接点もないホソクくんを




ただ遠くから見つめてるだけ。




「......っ、ホソクくん......っ」




それでもやっぱり好き。




涙が溢れるくらい、ホソクくんが好き。




......私に触れた唇も、手のひらも




全部本物だったのに




私が、離しちゃった......。




......近付きすぎたんだよね?




泊まらせてもらっただけで、
終わりにしておけばよかったのに。




「っ、バカな私....」




改札前の隅っこで、




声を殺して泣く。




後悔したって遅いけど




もう、どうしようもない。




「.....っ、Aちゃん、」


「!」




ホソクくんの声に、身体がビクッと跳ねる。




......追い掛けて来てくれたの?




「Aちゃん、ごめん......っ、」




......走って来てくれたの?




どうして......?




「......こっち、っ向いて?」




そんな事出来るはずもなくて、首を横に振る。




「っ、話が、したいから....っ、」




上がった息を整えながら




ホソクくんはそんな事を言った。




だけど、今の私には




ホソクくんの顔を見る事も




ましてや会話するなんて、出来る訳がない。




......ていうか、フラれたくないから




何も聞きたくない......。




「Aちゃん......っ」




ホソクくんが私の腕を引っ張って




無理矢理向きを変えた。




「や......っ、」


「......泣いてるの?」





......もうやだ。






私に構わないで......。





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みみ仔 - 作成者様天才ですか?ホソクペン殺しに来てますよね?え?キュンキュンどころかギュンギュンです。改めてホソクさん好きだなぁって思えた作品でした。作成者様こんな神作作って頂きありがとうございます。 (2020年3月22日 5時) (レス) id: abbe16bc2b (このIDを非表示/違反報告)
Vちゃん(プロフ) - 本当に 面白かったです ホソクは 苦手って言ってたけど、凄すぎました。 もっとホソクのお話 書いてください!(あとお返事ください。) (2020年3月11日 20時) (レス) id: 6a78e30a67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんたん - マジで好き 作者さんすごいさらんへぇぇ〜〜〜 (2020年1月18日 7時) (レス) id: adcbf14e70 (このIDを非表示/違反報告)
Agust d(プロフ) - 最近、ホソクさんの良さを分かり始めたんですが、この作品はよりホソクさんを好きになれるものでした! 他のホソクさんの作品も読みにいきたいとおもいます♪ (2019年5月4日 19時) (レス) id: fea73733b9 (このIDを非表示/違反報告)
ことれお(プロフ) - このお話本当に素敵でした… (2019年2月23日 2時) (レス) id: 8d15ca0ee7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みんみん | 作成日時:2016年7月30日 22時

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