あ な た が ほ し い

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やっと連絡先を交換して




でも、友達付き合いもあるから
なかなか連絡出来なくて。




だけど、向こうからも連絡がなくて




妙にイラついてる俺。




なのに、俺から連絡して誘えば
応じて来るから




いつしかイライラも収まって。




......会うたび、可愛いと思って




つい、キスしたくなって




外だろうが、人前だろうが




気にせず唇に触れた。




決定打は、テニスサークルの飲み会だった。




今日はいないだろうと思ってたのにいるし




サークルのヤツに絡まれてるし




こういう集まりに参加してるのって
男目当てなのかと思ったら腹が立って。




無理矢理店から連れ出したのに




黙って付いて来るし。




なのに、繋いだ手を離したがるから




またイラっとして。




いつの間にかすっぴんになってると思ったら




唇だけが艶めいて見えて




なんか、本能のままにキスしてた。




俺はこんな事するヤツなんだ、って
初めて気付いて




興味あるって言ったのに




平気で他の男に肩を抱かせてたのが
またムカついて




勝手に振り回されてる気になった俺は、




上手いこと言って誘導して




自分の家に連れて帰った。




......無性に、抱きたくて。




家に入ったらもう止まらなくて




すぐにでも欲しくて




柔らかい唇を味わった。




俺にしがみついて可愛い声を出すから
いいのかと思えば"だめ"って言うし。




じゃあなんで付いて来たのか聞けば




俺の事もっと知りたい、って言う。




そんな事言われたら止められる訳がない。





なんで欲しいと思ったのかもわからないまま






やり場のない怒りをぶつけるように







......激しく抱いた。





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