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「いつになったらお許し出るのかな......?」




ホソクくんはハンバーグ定食、
私はサラダうどんを食べて




お腹いっぱいになった食後。




アイスティーを飲み始めた時




ホソクくんがぼそっと言った。




「それは....お母さん次第だからわからないよ」


「まだ?って聞いてよ」


「そんな......」




なんでそんなに......。




「......ストローくわえる唇も可愛いんだね」


「......は」


「ほら、それ。笑」


「なに、言ってんの......」


「そんな事で赤くなるなよ。笑」


「だって、言われた事ないもん......っ」




頬杖付いて、私を見つめるホソクくん。




もう飲めないじゃん。そんな事言われたら......。




恥ずかしくなって




握った手を口元に持ってったら




「隠さないでよ?」


「っ、やだ」


「俺、好きなんだよね。Aちゃんの唇」


「っ、」




そんな事を言って




......私の胸を波立たせる。




「隠さないで」




頬杖を付いてない方の手が




私の口元にある手を掴むと




「......やだ、」


「見せて」


「や、」




いとも簡単に剥がされる、私の手。




ホソクくんをちらっと見ると




満足そうに笑ってる。




....優しい顔で。




「......見ないで」


「やだ」


「ホソクくん......っ」




剥がされた手は握られたままで




ホソクくんの視線は私の唇。




......どうしたらいいの?これ。




「キス、したくなっちゃった....」


「え....」




思わず顔を上げたら




相変わらず頬杖を付いたままのホソクくんは




なんとも言えない、
色を含んだような目をしてた。




......お願い、勘違いしちゃうからやめて。




そんな目で私を見ないで......。




「出よう?」


「え、」




握ったままの私の手を引いて立ち上がる。




「あ、ちょっと待って、」




慌ててバッグを掴んで私も立ち上がる。




「トレー、片付けないと....」


「そのままにしておいても
片付けてくれるから大丈夫」


「え、でも、」


「いいから」




ホントかな......迷惑な学生じゃない?




だけど、そんな事考えてる場合じゃなかった。




「ホソクくん、待って....っ」




ホソクくんは私の手を引いてどんどん歩く。





どうして......?






ホソクくんは、私をどうしたいの......?





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みみ仔 - 作成者様天才ですか?ホソクペン殺しに来てますよね?え?キュンキュンどころかギュンギュンです。改めてホソクさん好きだなぁって思えた作品でした。作成者様こんな神作作って頂きありがとうございます。 (2020年3月22日 5時) (レス) id: abbe16bc2b (このIDを非表示/違反報告)
Vちゃん(プロフ) - 本当に 面白かったです ホソクは 苦手って言ってたけど、凄すぎました。 もっとホソクのお話 書いてください!(あとお返事ください。) (2020年3月11日 20時) (レス) id: 6a78e30a67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんたん - マジで好き 作者さんすごいさらんへぇぇ〜〜〜 (2020年1月18日 7時) (レス) id: adcbf14e70 (このIDを非表示/違反報告)
Agust d(プロフ) - 最近、ホソクさんの良さを分かり始めたんですが、この作品はよりホソクさんを好きになれるものでした! 他のホソクさんの作品も読みにいきたいとおもいます♪ (2019年5月4日 19時) (レス) id: fea73733b9 (このIDを非表示/違反報告)
ことれお(プロフ) - このお話本当に素敵でした… (2019年2月23日 2時) (レス) id: 8d15ca0ee7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みんみん | 作成日時:2016年7月30日 22時

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