23 ページ23
.
学食でお昼食べてたら電話が震えた。
連絡もらえると思ってなかったから
画面に表示された"HoSeok"の文字に
早くも心が躍る。
「......もしもし？」
『今どこ？』
「6号館の学食.....」
『わかった』
それだけ言って切れた電話。
「なんなんだろ......」
だけど、こんなやり取りだけでも
ドキドキしてる私。
連絡くれただけで嬉しいとか、
もう終わってると思う。
ﾌﾞｰﾌﾞｯﾌﾞｰ....
......あれ、また。
「....はい」
『どこにいる？』
「え....」
ふと入り口に目を向けると
ケータイを耳に充てながら
キョロキョロしてるホソクくんが見えた。
「......ホソクくんのほぼ正面の窓際」
そう言うと、私を見つけたのか
ニコっと笑った。
......爽やかモードだ。
なぜだか照れくさくて目を逸らしたら
次の瞬間には姿が見えなくなってて
電話もいつの間にか切れてた。
......なんか寂しい。
ホソクくんもごはん食べるのかな、
なんて思いながらサラダを突付いてたら
「お疲れ」
頭の上からホソクくんの声。
「......うん、お疲れ」
そう言って顔を上げると
昨夜以来のホソクくんは
昼間だからかやけに爽やかで
昨日の出来事が一気に蘇っちゃった私は
無駄に恥ずかしくなった。
「よかった、会えて」
「......うん」
「昨日、ちゃんと帰れた？」
「......うん」
......まともに顔が見れない。
やっぱり本人目の前にするとダメだ。
頭の中で思い出すより鮮明に蘇る。
「......普通にしてよ」
「え......」
私はきっと、真っ赤なんだと思う。
「俺まで照れるだろ......」
正面に座ったホソクくんは
照れくさそうにそう言うと、
プレートの上の唐揚げを頬張った。
「唐揚げ定食......？」
「ん、」
「ご飯、大盛り......？」
「ん、」
「たくさん食べるんだね......」
「......普通だろ？」
何か会話を、と思ってそう言ったけど
ホソクくんがこんなに食べる人だって
ひとつ知った。
「....Aちゃんはそれで足りるの？」
「うん、足りるよ？」
対する私は、パスタとサラダのセット。
ここのパスタは意外と美味しい。
そんな事を考えながら
ホソクくんの食べっぷりを拝見してたら
......パチっと目が合った。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2558人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みみ仔 - 作成者様天才ですか？ホソクペン殺しに来てますよね？え？キュンキュンどころかギュンギュンです。改めてホソクさん好きだなぁって思えた作品でした。作成者様こんな神作作って頂きありがとうございます。 (2020年3月22日 5時) (
レス) id: abbe16bc2b (このIDを非表示/違反報告)
Ｖちゃん(プロフ) - 本当に 面白かったです ホソクは 苦手って言ってたけど、凄すぎました。 もっとホソクのお話 書いてください！(あとお返事ください。) (2020年3月11日 20時) (レス) id: 6a78e30a67 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんたん - マジで好き 作者さんすごいさらんへぇぇ〜〜〜 (2020年1月18日 7時) (レス) id: adcbf14e70 (このIDを非表示/違反報告)
Agust d(プロフ) - 最近、ホソクさんの良さを分かり始めたんですが、この作品はよりホソクさんを好きになれるものでした！ 他のホソクさんの作品も読みにいきたいとおもいます♪ (2019年5月4日 19時) (レス) id: fea73733b9 (このIDを非表示/違反報告)
ことれお(プロフ) - このお話本当に素敵でした… (2019年2月23日 2時) (レス) id: 8d15ca0ee7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みんみん
| 作成日時：2016年7月30日 22時
