僕のヌナ。~2nd Season~

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「ヌナ！！！」




ジョングクくんの声が聞こえた気がして




うっすらと目を開けた。




「A！！大丈夫！？」


「ジョングク、くん......？」




いまいちピントが合わない目で




なんとなく"ジョングクくんだ"、って思った。




......だって、この腕のぬくもりは




ジョングクくんのだもん。




「朝からずっとここにいたの！？
ずっと倒れたままだったの！？」




ジョングクくん、この世の終わりみたいな
顔してる。




「ゆめ......？」


「夢じゃないよ！俺だよ！ジョングク！！」


「なん、で......泣いてる......？」




動くかわからない腕を




ジョングクくんに伸ばそうとしたら




「A......！！」




きつく、ぎゅうっと抱き締められた。




「どうしよう、俺のせいだ......」




抱き締められた感触と




耳元で聞こえた声と




私の頬を濡らすジョングクくんの涙で




......現実に引き戻された。




「ジョングクくんのせいじゃ、ないよ......？」


「俺のせいだよ......。子供じみた嫉妬で
あんな酷いことしなければ......
ヌナを一人にしなければこんな事に......」


「ジョングクくん......」




ジョングクくんを抱き締めたいのに




腕に力が入らなくて叶わない。




......私を抱き締めたまま




肩を震わせるジョングクくん。




こんな事、いつかもあったね......？




「ごめんなさい.....っもうあんな事しないから、」


「ジョングクくん......？」


「ん、」


「どこにも行かない......？」


「行く訳、ないじゃん......っ」


「ホントに......？」


「当たり前でしょ？
俺にはヌナしかいないのに......、」


「ふふっ......よかった......」


「え、ヌナっ？」




ジョングクくんの言葉を聞いて安心した私は





どれくらい張り詰めてたんだろう......






あっという間に、幸せの海に沈んでいった。




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