僕のヌナ。~2nd Season~

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ジミンくんは食べ終わると




デスクの上に散らかった海苔のカスを
丁寧に集めてゴミ箱へ捨てていた。




意外と几帳面なんだよね、彼。




で、休憩室行ってきまーす、って
行っちゃった。




私はと言えば、お弁当箱を洗いに給湯室へ。




ササッとだけど、
洗っとくと臭いが抑えられるから。




......そういえば、
ジョングクくんも洗ってきてるな。




あんまり気にしてなかったけど




家でもう一度きちんと洗う時、
ジョングクくんのお弁当箱も綺麗だった。




なんで気が付かなかったんだろ。




ジョングクくんにお礼言ってない。




......私のバカ。




「ハンさん」


「はい、」




呼ばれて振り返ると、




......そこにはジョングクくんがいた。




「えっと、あの......どうしたの？」




狭い給湯室で二人きりとか、
どう考えてもダメでしょ。




「僕の弁当箱も、洗ってもらえますか？」


「え、」




笑ってるような笑ってないような




微妙な表情で私にお願いするジョングクくん。




「......じゃあ、貸して？」


「はい」




ジョングクくんの手から、お弁当箱を受け取る。




ジョングクくんが入社した日以来の
異常接近だ。




どういうつもり......？




「ハンさんは、ジミンさんと仲いいんですね？」


「......」




やっぱり、見てたんだ。






「べつに、そんな事ないよ？」


「そうですか？すごく仲良さそうでしたけど」




ジョングクくんてばなに言ってるの？




ジミンくんに彼女が出来た事は
話したでしょ？




早く出て行って欲しくて




ジョングクくんのお弁当箱の水気を
サッと拭いて




「はい、どうぞ」




そう言って手渡すと




自分のお弁当箱を洗い始める。




「なんで......」




ジョングクくん......？




「俺の、ヌナなのに」




え......？




思わず振り向いたら




ほぼ同時に、唇に触れるもの。




「すみません、ありがとうございました」





ジョングクくんは出て行ったけど






私の心は晴れなかった。




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