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「A」
早めにご飯の支度をしてると
ユンギさんに呼ばれて
名前で呼ばれるのに慣れてないから、
ビクッとして包丁で指切りそうになった。
「......はい、なんですか」
顔を上げると、カウンター越しに
こっちを見てるユンギさんと目が合った。
「メシ作ってもらってんのに悪ぃけど、
風呂入って来ていいか?」
「あ......どうぞ」
気遣わなくてもいいのに。
「サンキュ、じゃあ行って来る。笑」
"ふっ"っと笑った顔がカッコいい。
......って、こんなにユンギさんが
好きだったなんて。
認めちゃえば、何て事はない。
今までの私の行動は全部、
ユンギさんが好きだったから。
......でも、好きだって思ったら
ユンギさんの言葉や仕草ややる事に
いちいちドキドキする。
だから......前より恥ずかしい。
こんな風にご飯作ってるだけでも
照れくさかったり。
こんなんじゃ、いつまで経っても
なんにも慣れないよ。
......とりあえず、ユンギさんがいない今の内に
ご飯作っちゃおう。
.
「お先」
もうほとんど出来上がった頃、
ユンギさんがお風呂から戻って来た。
「おかえりなさい」
「ん、ただいま。......いい匂い、もう出来る?」
冷蔵庫からミネラルウォーターを
出したついでに
私の肩越しに覗き込むユンギさん。
......あなたの方がいい匂いです、ユンギさん。
お願いだから、そんなにくっつかないで欲しい。
「......はい、もう出来ます」
「今日も美味そう。笑」
「......そうだと、いいですけど」
「......お前、照れてる?」
「っ、」
......そんな事わざわざ言わないでよ。
「可愛い......」
そんな囁きと同時に、
頬に触れるユンギさんの唇。
「や......」
「やだ?」
「違......っ」
「じゃあなに?」
......いつの間にか、後ろからお腹に回ってる腕。
近すぎて、お風呂上がりの匂いに
クラクラする。
「......離して、っ」
「ん、やだ」
「ユンギさん......っ」
......もう、やだ。
心臓壊れちゃう......無理。
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ナイトウルフ - にやにやしっぱなしでした...私の心臓も持たなかったです笑 素敵なお話をありがとうございます! (7月31日 14時) (レス) @page50 id: 9130adbc3c (このIDを非表示/違反報告)
lights* - とにかく面白かったです!登場人物皆いい人で、ほっこりとドキドキの繰り返しでした。私はユンギさんの推しなので幸せだし、主人公もピュアで純粋で可愛いなと思いました。笑 この小説に会えて幸せでした! (2021年1月23日 15時) (レス) id: 7e9621457d (このIDを非表示/違反報告)
sin9293a(プロフ) - この作品何回も見てるくらい大好きです!ユンギ主人公ちゃんのことが大好きでたまらない感じがほんとに可愛くて(*^^*)主人公ちゃんのピュアなところも可愛いくて(*^^*)終始きゅんきゅんでした! (2020年5月17日 2時) (レス) id: 61c91a405d (このIDを非表示/違反報告)
くみ - やばかった。砂糖のゆんぎ最高 (2019年12月3日 19時) (レス) id: 705676fa2c (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - ユンギ…カッコよすぎる。この作品めっちゃ好き!!! (2019年10月1日 21時) (レス) id: 750796c939 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みんみん | 作成日時:2016年5月10日 12時