好きだって言っただろ？ 2

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「......なに赤くなってんだよ」


「だって......」


「......だって？」




また......追求しないで欲しい。




「A」




こういう時ばっかり、名前呼ぶし。




「ユンギさんが......」


「......ん？」


「......優しい顔で.....笑うから」


「......そんな事で赤くなんの？」


「......いじわる」


「......可愛い。笑」




ユンギさんはそう言うと、
抱き寄せた頭にキスをした。




もう......。




「また、笑ってよ？」




私の頭に唇を寄せたまま、
ぽつりと言うユンギさん。




そんなに......笑えないよ。




「A......？」


「......そのうち」


「ふっ......そのうち、か。笑」




唇を離すと、頭をコツンと付けたユンギさん。




「......待ってる。笑」




.....恥ずかしくて、ビールをグイっと飲んだ。




その拍子にズレた、私とユンギさんの頭。




冷たい缶が離れた唇に、
入れ替わりで温かい唇が触れた。




「お前の唇......柔らかいな」




今度は......感触を確かめるように




「気持ちいい......」




何度も何度も触れる。




唇が離れたと思ったら




ユンギさんは手にあった缶をテーブルに置いて




私の手からもそれを奪う。




テーブルに置いた次の瞬間、




その掌が首筋に差し込まれて




親指が耳のピアスを弄る。




私を見つめるユンギさんから
目が離せなくて




胸の鼓動がどんどん激しくなる。




「......ユンギさ」


「好きだよ」





言葉と一緒に包まれた唇は






ユンギさんに食べられちゃうんじゃないかって







.....そう思った。





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