好きだって言っただろ？

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あの後は大変だった。




お風呂から上がったテヒョンが
私とユンギさんを見つけて




叩き起こされるわ
引き剥がされるわで大騒ぎ。




朝ごはん作って3人でなんとか食べたけど




それからテヒョンが
私にくっ付いて離れない。




「......おいテヒョン、いい加減離れろよ」




ルームミラー越しに
後部座席を睨むユンギさん。




「やだ」


「なんでだよ」


「ユンギ、ヌナに手ぇ出すから」


「......もう出さねぇよ」


「なに？今の間。信じらんない」


「..........はぁ」




......この二人、仲が良いのか悪いのか。




テヒョンはすっかりユンギさんにタメ口だし




ユンギさんはそれを気にも留めない。




2回目に叩き起こされてから




この二人はずっとこんな調子で
同じやり取りを繰り返してる。




「......おい、テヒョン」


「......なんだよ」


「この後姉ちゃん借りたいんだけど」


「は！？」
「え」


「ダメに決まってんだろ！」




ていうか、私聞いてませんけど。




「ダメダメダメ！ユンギと二人きりにしたら
ヌナ妊娠しちゃう！」


「はあ......！？」


「ちょっ、テヒョン！？」




なに言い出すんだこの子は！




「二人きりになっただけで
妊娠なんてする訳ねぇだろ！」




ユンギさん！？




「ユンギならする！」




.....もう！




「いい加減にしなさいテヒョン！」


「っ..........ヌナ、」


「いくらユンギさんだって
それくらいで妊娠なんかしないから！」


「......おい」


「あ」




........勢いにつられてなんて事を。




「......ごめんなさいユンギさん！
変な意味じゃなくて、」


「ユンギと喋っちゃダメー！」




さらにぎゅうぅぅっと抱き着くテヒョン。




「テヒョンっ、苦しい......！」






......もうっ、なんなのー！？





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