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なんか、恥ずかしくてつい
黙って付いて来ちゃったけど、
どこ行くんだろ。
「あの、ユンギさん......?」
「ん?」
ユンギさんは前を向いたまま。
「どこ......行くんですか?」
「俺んち」
「は」
「聞こえなかった?......俺んち」
今度は振り向いてそう言った。
「や、あの......聞こえてますけど、
え......なんで?」
いきなりユンギさんの家って......
......どういう事?
「お前、料理出来る?」
また前を向くユンギさん。
「......一応」
「ん、なら問題なし」
......問題大アリだと思いますけど。
だけど、それ以上何も言わないユンギさんに
何も言えなくて。
......手、振り払って帰ればいいのに。
なんで私はそうしないんだろう。
.........もう、昨日から変だ。
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「ほら、入れ」
また、ドアを押さえて私を先に入れてくれる。
すぐ後にユンギさんも入って来て
玄関の灯りを付けながら先に上がる。
「上がって」
「......はい、お邪魔します」
......素直に上がってるし。
ユンギさんの家は、
職場の最寄り駅から3つめのわりと賑やかな街で、駅から徒歩10分くらいのマンションだった。
上がらせてもらった部屋は
白と黒で統一された、シンプルな部屋で
「......綺麗にしてるんですね」
つい、本音がこぼれた。
「あー、物少ねぇし帰って寝るくらいだからな」
......そうなんだ。
「着替えて来るから、テキトーに座ってて」
そう言ってユンギさんは別の部屋に消えてった。
テキトーに、って言われても。
......ソファでいいかな。
主がいない初めての家は落ち着かなくて、
ソファの端っこにちょん、と座った。
......男の人の家なんて、初めて。
こんな風に物が少なくて
スッキリしてるものなのかな。
......なんか、ドキドキしてきた。
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Agust d(プロフ) - あぅ……… 塩&砂糖なユンちゃんはどんなイケメンよりも破壊力抜群ですね!!! なんども心が締め付けられる想いを感じてしまいました(笑) (2019年5月4日 12時) (レス) id: fea73733b9 (このIDを非表示/違反報告)
シュガミミユンギ(プロフ) - みんみんさんの作品いっぱい読んでます!みんみんさんの大ファンです!特に最初はこの作品から入ったのですが、もーうユンギさんがたまりません!ありがとうございます!これからも応援させて下さい!!大好きです(*´ω`*)むふふふ (2018年11月2日 18時) (レス) id: 8dfdec943d (このIDを非表示/違反報告)
バク - お砂糖ユンギさん最高に甘過ぎです!!2章になったら今度こそ発狂しそう…… (2018年8月18日 18時) (レス) id: 6c4eb3eb16 (このIDを非表示/違反報告)
みほ - こちらの作品は短編集から見始めたんですが…開始早々から今まで大変でした笑!ひぇーひぇー言いまくりで大変でした笑!二章も私の心臓が最後までもちますかね…笑?まずエプロンつけられて発狂しました笑!二章どうなるんですか笑!楽しみです!みんみんさん大好き笑! (2018年2月17日 17時) (レス) id: 7c5dee4cf3 (このIDを非表示/違反報告)
みんみん(プロフ) - あーちゃんさん» あーちゃんさん!数ある作品の中から見つけて下さってありがとうございます!めっちゃ感激しております!このユンギさん、ありがたい事に支持率高いんですよねぇ...♪笑 あーん、本当に嬉しいですー!(>ω<)こちらこそ、読んでくださってありがとうございました! (2018年1月24日 0時) (レス) id: 913e7f0df7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みんみん | 作成日時:2016年4月28日 0時